「猫展 猫が行方不明」展@エスカリエ・セー

猫が大人気なきょうこのごろ。猫をテーマにした展覧会も増えてきました。そして、とうとう私も参加することに!

猫はだいすきなので、これまでも猫用版画を作ったりしていましたが()、猫そのものを描くことはあまりなかったので、お誘いいただいたとき、そういうのでもいいと言っていただけて、とてもうれしかったのです。やっぱり人間用の猫版画も作ることにしたけれど。

そんなわけで、猫用ではなく、猫がモチーフ(一応)の新作リトグラフ3点を含む、これまで作ってきた猫用版画など、あらためて展示いたします。

ご一緒するのは、消しゴム版画作家さん、そして切り絵作家さんなどなど。そして、もうひとつ見所?はDMに、わが愛猫のひとりラファエルちゃんが登場していること。左上にいます。

2019年2月27日(水)─3月3日(日)
平日11時─19時、土・日12時─19時
escalier.C galerie (エスカリエ・セー)
武蔵野市吉祥寺本町1−8−14 FRCビル3F
(プチロードを入って左側、1階が紅茶屋さん、2階が健康サロン、の3階)

新作ねこリトグラフは、ほんとうに出来たて。というかなんとか間に合いました。そして、同じくリトグラフでつくったポストカードサイズ作品。

ほかにも、昨年つくった「猫まくら」最後のひとつや、前につくっていた銅版画による手製本(作・画・版画・製本)に「ねこ」が登場してたことを思い出して、そちらも参考出品として展示します。

ぜひ、ご覧いただけたらうれしいです。よろしくおねがいします。

おまけはついさっきのラファエルちゃん。おやつがほしかったらしい。

かわいいなああ。

猫たちのこと 1

猫の日!

なので今日は、うちの猫たちのことを書こうと思います。

────と、思って書き始めて見たら、とてつもなく長文になり、かつ、まだ話が本題にはいらないことが判明したので、これから、不定期に「連載」しようかとおもいます。

ちょうど一年ぐらい前にも、ちょっと書いたけれど()、そのあと残念ながらガブリエルちゃんは闘病ののち亡くなってしまいました。なので、いまは2匹います。ラファエルちゃんと、ウリエルちゃん。みんな兄弟です。

そんな3匹がうちに来るまでや、それぞれの猫たちへの一方的な激しい思い入れなど、ようするにしつこいまでの猫自慢なあれこれを書ければと思います。

ほんとにしつこい内容になると思うので、どうぞご容赦ください、笑。

そんなわけで、今回はまず、猫たちのお母さんの紹介。

前に暮らしていたアパート周りにはもともと猫が多く、うちの猫たちのお母さん(ハナクロちゃん)もその1匹でした。よく一緒にいた兄弟(こちらはチェーザレちゃんと命名)とそろって、軒下でよく遊んでいました。

私の住むアパートは、大家さんちの敷地内にあって、緑がとてもゆたかだったので、とても猫フレンドリーな環境だったのだとおもいます。近所の飼い猫たちも、よく気持ちよさそうに過ごしていました。

左のお鼻が黒いのがハナクロちゃん。右はチェーザレちゃん。

ちなみに、そのまたお母さん(おばあちゃん)も、アパート周りにいた地域猫でした。名前はつけませんでした。

この写真だとわかりにくいのだけど、背中の背骨の線をさかいに左右で柄のパターンがまったく違っていて、なんだかチェシャ猫のように魔力がある感じでした。お付き合いはほとんどなかったけど。

で、ハナクロちゃんと兄弟のチェーザレ(この頃チェーザレにはまってたので、笑)は、この頃はまだどこかにメインの餌場があったみたいで、うちではたまに、わたしが遊んでもらいたくて、カリカリをあげたりしていました。

雄猫のチェーザレちゃんはほんとうにおっとりした猫さん。子猫を卒業すると、すぐボランティアさんたちにTNRしてもらっていました。
そして、みんなのお母さんになるハナクロちゃんは、ものすごく警戒心が強い。というか、人を怖がる猫でした。でも、飼い猫でないなら、やたらと人に気を許さ位ないのも、また一つの処世術。ほどほどの距離を保ちつづけました。
しかし、ボランティアさんたちにもまったく気を許さなかったようで、いつのまにか子猫を4匹産んでいたのでした。

あれ、なんだかハナクロちゃんお腹大きくない?って思った時はもう出産後で、まわりをよくみたら、ちっこい猫たちがいて、びっくり!
そのうち、母になったハナクロちゃんが激ヤセし、子猫たちをくわえて、うちに連れてくるようになりました。そして「じゃ、あとはよろしくね」とばかりに失踪してしまったのです……。


────これは、引き受けるしかない。

まだ手のひらに乗っかるぐらいの子猫4匹の命が私にかかっているっっ。そうおもうと責任重大でした。とはいえ、みんな基本的に外で過ごしていたものの。
しかし、ハナクロちゃんは、このままのたれ死んでしまったのでは思ったほどでした(しばらくあとで、近所で桜耳猫として、カレシっぽい猫と一緒にいるところを目撃、笑)。

そのときはまだ、こんなにこの猫たちと一緒に生きていくことになるとはおもっていませんでした。

つづく。

油性インクで刷る「小さな活版印刷機」

一昨年の年末に発売された「大人の科学 小さな活版印刷機」。
わたしもすぐ買って、(ちょっとアレンジして)すぐ遊んだひとり。
当時Facebookのアルバムにまとめたやつを、今更だけど、こちらにも載せることにしました。

「ちょっとアレンジ」というのは、この小さな活版印刷機では
水性インクを使うことになっているのだけど、油性インクをつかうところ。

なにしろ、ふだんやってるリトグラフでは油性インクを使っています。
そう。油性インクならたくさん手持ちがあるから、という理由です(笑)。

まずは、道具から。印刷機以外はふだんもつかってるのばかり。

まず大事なのは、インクを巻きつけるローラーと台をカバーすること。
本来は、水性インクなので水で洗えばいいことになっていますが。


Press’n Sealというサランラップにうっすら糊がついてるようなやつで
ローラーとインク台をカバーします。
(プレスンシールはコストコだと激安らしいけど、大きいスーパーでもみかけます。
画材ではなく家庭用品なので、画材屋さんに買いに行かないようにね)。
上の画像はローラーに巻きつけて、はみ出たぶんを片方だけカッターで切ったところ。
ここでシワがよったりすると、インクの乗りがムラになるので、ピッとひっぱりつつぴったりつける。
ローラーが動いてインクで汚れるので、インク台のちょっと下まで覆っておきます。

これで油性インクが使えます。
写真のはイタリアはZecchi(ゼッキ)社の銅版画インク。ビストロ色(褐色)。
油性インクは、ほんとは、使う前によく練ってからつかいます。
これは写真用にインクから直接だしてるけど。

いよいよ、レバーを動かして、ローラーが動き出します。
インク台の上をコロコロころがって、ローラーがしたの植えた活字へ。
だけど、活字の背の高さがちょっと高いのがいる。
これはどうやって修正すればいいのやら。

とにかく、ぱたぱたと刷る!刷る!

そして、刷った後は、だいじなお片付け。

ローラーに巻きつけてあるプレスンシールを、ローラーを傷つけないようカッターで切れ目をいれて、ぺろりんとはがす。

インク台にはったプレスンシールもはがす。
はがせばすむので、洗うより手間かからずにらくちんです。

はずした活字は、ディソルビットという洗剤をかけてから水洗い
(画材ではなく家庭用品なので、画材屋さんに買いに行かない略)
油性インクをつかう版画の制作現場では、こういうインクを落とす作業に
ホワイトガソリンや灯油など使うところも多いけれど、
わたしはふだんの版画制作もこれで済ませている。臭いのやだもんね。
もし水洗いできないものであれば、このあとアルコールで拭いたりします。

活字を水洗いする時は、確実になくす自信があるので(笑)、
ちょうど流しのゴミ受けにつかってるストッキングタイプのがあったので
それに入れたまま洗い、入れたまま干すことに。

そして、活字はほんとになくしそうなので、ひと工夫。
百均のタッパーに練りゴムをひきつめ、そこにぷちぷちとさしました。
ひっくり返したぐらいで活字は落ちないけど、使うときはすぐ外れる。
また使って戻すときも、むにゅっと押し込めば済むのでらくちん。

以上、備忘録でした。

「ラファエルちゃーん!」「なに((ΦωΦ))?」
「ほらほら、ねこだいすき!!」
「やだこわいにげよう((ΦωΦ))」