Gallery Talk JANUARY 2001 "abbronzata" last modified 16th Aprile 2001

作品と言うのは見た人が自由に感じてくれれば良いと思っているのですが、自分が何を考えているのかをもうすこし自分でも分かるように、どんなことを考えて制作しているのかを書いてみようと思っています。 思いつくままに書き足していく予定なので、気長におつき合いください。御感想などいただければうれしいです。 始めの計画では、リトで刷った黄色の上に、木版の大きなハンコのようなものをいくつか組み合わせて、構成する図をかんがえていたのですが、刷り上がった黄色い画面を見つめているうちに、ちいさなパーツの組み合わせとかではない大きな「絵」を見たいと思うようになったのです。 直接、作品とは関係のないことですが、個展をひかえていたので、会場で他の作品と一緒に見てもらう時、このような「大きな絵」をおきたかったのもありました。
イタリア語の作品タイトルが多いのは、イタリア語の音のひびきが好きだからです。ちょっと不便な思いもしますが。 この作品を作っている頃は「ひも状」のものに凝っていて絵にもそのままの形状が登場していたりしたのですが、今回のは気持ちはそのままで「つながれている空間」をフィーチャーしてみました。 今回は、この『abbronzata』を紹介します。一応、「太陽光線をくぐる女」という日本語のタイトルも便宜上ついてます。"abbronnzata"の直訳は「日焼けした」という意味です。 リトグラフという版画の技法で地色の黄色いところを刷ってから、(2種類の黄色で刷ってあります)赤い部分は木版刷り。
このごろの版画の主流からすると、このぐらいの大きさの作品は「大作」とは言えないのですが、私の作品の中では間違いなく大作です。それなりの作業の大変さはありますが、プレス機をとおして、版から紙をめくるといっぺんに大きな絵があらわれる!というのも作品内容とは関係ないながら作者にとっては楽しいことです。 で、ここ1、2年ずっと「ひも状」の形のものに興味があるのですが、それはひものように何かと何かを繋いでいたり、またチューブのようになにかが通過していたり、それは梯子だったり植物の茎だった色々あるのですが、今回は大きく太陽光線という「ひも状」が浮かんできました。
上のイラストにもある光線のぶつかるところをどう表現しようかが一番考えたところです。
<<付記>>1月の公開期間中に書き切れないことも多くありましたので、こちらも少しづつ加筆刷る予定です。他の作品のページもあわせて見て下さい。 「絵づら」だけでいうとプールサイドかどこかで、日光浴をしている女性の絵です。けれども、その浴びている太陽光線をさかのぼって、たとえば「ジャックと豆の木」で蔓をつたって登っていくように太陽光線をたよりに別の自分のさらなる世界に過渡してゆくイメージなのです。
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