#08 August "corrente"



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"corrente"
h.c.,43.5cmX18cm,woodcut,1999
(その1・8月1日更新)
 あちこちで記録的猛暑とききます。今月はすこしでも涼しい気分の作品を、と思って選びました。
 ふだん黄色とか(これも一部そうですが)ピンクとかが多いので、私の作品たちはこの時期には暑苦しいのでは、と改めて思いました。こんどはちょっと涼しげな作品をつくってみようと思います。ほんとにこれは冗談ではなく、自分の作品に涼しげなものがあまりないって、こういうことでもないと気がつかないものなんですね。ふむふむ。
 ところで、この作品は以前すこしお話にでてきているのです。「string」の回ででてきた祭壇の地下に泉がある教会のお話を書きましたが、その時のイメージで作ったのが、これです。
 イタリアで作った作品なので、枚数をほとんど摺れなくて、現在では「絶版」となってしまいました。なので、このページで紹介するのは控えていたのですが、良く考えて見たら、このページでもないと他に見ていただくところがないんですよね。展覧会とかにはもう出せないし。
 ということで、また今月もイタリア話がつづきそうです。先月分すこし追加してあります。あわせて読んでみて下さい。(つづく)。


(その2・8月5日更新) 

 今までも何度かお話にでてきましたが、この作品は、99年に参加したアメリカの版画家カレン・クンクさんのワークショップで作成したものの一つです。十数人の参加者も私以外はみなアメリカの人でしたが、イタリアにいってみたい、木版画をつくりたい、という同じモチベーションをもった親しみを感じられる人たちでした。今でもメール交換などつづけています。

 とにかく、作品をつくる、フィレンツェの街をみてまわる、時々小旅行あり、と目が回るほどのハードスケジュールでした。でも、よくある「お玄関回りパックツアー」の忙しさとは質の違うので、美術館や景色などじっくりみたり、スケッチしたり、贅沢な盛り沢山だったのです。ふだん私は風景やなにかモノをみて描くということはしないのですが、いろいろじっくりみていると、自然といつももちあるいたノートに描きたくなってくるので不思議です。見る、そして描くことで、自分の視点で見ることが完成するような気にがしたのかもしれません。そんなわけで、今月の作品はめずらしく、絵のモデルとなるモチーフがあるのです。それも、スケッチを続けていたからうまれたのだとおもいます。(つづく)


(その3・8月14日更新) 

 お盆休み!でも、私はいつもどおりです。特にバカンスの予定もなく(ほんとはイタリア旅行いきたかった)、帰省する故郷もなく、いつもどおりイラスト描いたり作品つくったりしてます。世間様がお休みの時はうちでおとなしく仕事して、世間様がいそがしく汗している時に、のんきに休む。自由業の特典。

 イラストといえば、私のイラスト入りTシャツなどをオンライン販売している、Tシャツとポストカードのギャラリー&オンラインショップ「ピカピカキャラカン」が、最近ちょっと人気です。先日も、リクルートの情報サイト「All About Japan.com」でも紹介されて、私(NAOMI)のが画像入りで出ています。版画作品とは少しテイストが違うかも知れませんが、かわいくて楽しく着られるイラストもお気に入りです。毎日暑さに苦しみながらも、Tシャツの季節ももうそんなに長くないですよね。急いでみてみてくださいね。また新情報があれば、このページでお知らせしていくつもりです。

 最近は、インクジェットプリンタでもTシャツにきれいにプリントができるものが増えましたね。わたしも自分の版画でオリジナルTシャツ作って着てみようかな。

 というわけで今回は、今月の作品についてのお話はお休みでした。また来週。(つづく)


(その4・8月19日更新) 

 「芸術新潮」の今月号はイタリア特集です。ごらんになりましたか?なかなか充実していました。でも、ラヴェンナでダンテのお墓までは出ていたのに、そのすぐそばの今月の作品のモデルになった教会は出ていないのが残念でした。 

 もちろん、その教会をみた時に「これを描こう!」と思ったわけではないのですが、記憶が蓄積して、自分のなかでイメージが出来上がって、いざ作品をつくってみよう、という時に、そういう自分のなかで積んでおいたものが、すうっとあがってくるのだと思います。なんか自分が描いているものと、描く過程が同じようなことのようなかんじがします。

 木版じたいにまだ不馴れだったのもあるのですがその新鮮さと、版を彫りすすめていくごとに紙の上にイメージが立ち上がっていく行程もまた、あたらしい水路をみつけたような感じがしました。(つづく)


(その5・8月27日更新) 

 今月は、夏休みということもあって、イタリア旅行の話しなどで、作品そのものについての記述が少ないのですが、今回もそうです。おつきあいください。今日はイタリア語教室でクラスメートだった人たちと「同窓会」をしました。みんな留学したりイタリア語にさらに磨きをかけているようで、刺激を受けました。いくら趣味のイタリア語学習とはいえもうすこしレベルアップしなければ。夏のイタリア旅行の写真などもみせてもらって、やっぱりイタリアに行きたい〜!と思いはつのるのでした。

 とはいえ、今年はしっかり仕事をして地固めをせねば、と日々働いています。でも、最近すこしずつ反響があるようでとてもうれしいです。前回お知らせしたリクルートのサイトで私のイラストTシャツ(を売っているオンラインTシャツ屋さん)が紹介されたりして、そして先週22日には朝日新聞のマリオンでも写真を載せてもらいました。残念ながらweb版の朝日マリオンには写真はのってないのですが、Tシャツ屋さんピカピカキャラカンの「ダイアリー」コンテンツでその紙面を掲載してくれています。モノクロですがみてみてくださいね。

 これらを励みに、夏休みモードから脱出して励まねば!と、思うこの頃でした。来月のこのページもまた見て下さい。よろしくおねがいします。

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