Go >> gallery/talk This Month
Go >> Backnumber Index
 
   No.38・february 2004

"beneath the route"

27cm x 20cm, lithograph and wookcut, 2003

このサイトやコーナーの意見・感想を送る

2月1日(日曜日)

 もう今年も12分の1がおわってしまった。そんなわけでこのページも新しい作品に入替えです。ちょっと近くでみないとdatailがわかりにくい作品なのだけれど、先月紹介した年賀状シリーズの中のひとつとつながってる作品なので、持ってきました。というわけで、年賀状シリーズ(もう2月だって)のお話もぜひみてくださいね。

 それから、昨日1月分の最後の更新で少し追加してありますので、バックナンバーをみてみてください。で、どれとつながっているかというと、シリーズの3月のです。ついでにいうと、昨年のこのページのなかで、今年のカレンダーをエドワード・ホッパーのものにして何だかランドスケープっぽいものに惹かれているというようなことを書いた気がするのですが、その頃につくったものです。けっこう単純なのかも。ぜんぜんホッパーのテイストとは関係ないのだけれど、自分としては空気(空間)の広がりみたいなものが気に入って、そういう感じを自分の作品にとりいれてみようとおもったのでした。

 それからそれから、やっとやっと英文のページをつくりました。ここ数日のうちにトップページからジャンプするようになります。このページをご覧の皆様には無用の代物ですが、どなたか英語圏のお友達がいらしたら教えてあげて下さいね。一応メインの英文は添削済ですがところどころ怪しい英文(チェックしてもらってないところ)があるやもしれません。あたたかいfeedbackよろしくおねがいいたします。(つづく)


2月8日(日曜日)

 毎日寒いけれど、なんとなく寒さになれてきたような気もします。立春とはいえ春もまだ少し先のことですが、さらに半年以上も先のことですが、ちょっと秋の個展のことを具体的に考えだしたりもしています。前回の個展以降作って来た作品を展示することにかわりはないのだけれど、自分なりにテーマを課してゆこうとおもっています。

 個展について具体的にというのは、どういうことなのかというと、人それぞれなのでしょうが、まず案内状ハガキがあげられます。どの作品をもってくるか、どんなデザインにするかというのは、私にとってはかなり気になることです。だいたい夏頃に準備をするので、それまでに決めないといけません。案内状につかうのは、その展覧会全体の顔になるような作品であって、しかもやっぱり多少は目に留まりやすいものがいいと思っています。前回は2つ候補にあって、両方でデザインを進めていて結局いろいろな意見をとりいれつつ、「lettura」にしました。もうひとつとは「sunlight」だったのですが、抽象よりだったので、人物画の方になったのでした。今回の分はまだ決まっていません。すでに出来ている作品かもしれないし、これから生まれる作品かもしれないけれど、もし今あるものから選ぶとしたら、と考えてみて、どのようなテイストを全面にだしたいのかと考えたりします。自分の中では、作品自体の良し悪しがあまりわからないし(数年たつとわかってくるんのだけど)、良し悪しできめるものでもないし、案内状にのせる作品を作ろうとねらってつくれるものでいもないし。たとえていうなら、CDアルバムなどで、10曲前後あるなかで、アルバムタイトルチューンになるものを選ぶ様なかんじです。わりと前からおもっているのだけれど、個展と言うのは、個展と言うのはCDアルバムに似ているかもしれません。案内状につかうのは、強いて言えばアルバムからのシングルカットということになるのかも。というわけで、どんなものにしていこうか考えつつ、日々作品をつくっています。(つづく)


2月14日(土曜日)

 もし私が会社勤めだったら、今年のバレンタインデイは会社休みだから義理チョコ配んなくてラッキー!と思うにちがいない。いや、会社勤めしてた時も配らなかったな。配った時もあったかも。まあいいや。チョコといえば、最近好きな食べ方は、板チョコ(ハーシースのような固いやつ)をカフェオレにちょっと浸けて、ちょっと溶けたらなめる。でカフェオレ飲む。の繰り返し。

 サプリメントのページをちょっと整理しました。年賀状シリーズや昔のムービーなど単発企画物をおいたり、あと壁紙を2つ作ってみました。よかったらお試し下さい(ただし何か不具合があっても責任は負えません。と、一応書いておく)。

 今月の作品自体の話をまだ全然していないのですが、今回もちょっとパスして(?)、今準備中のページの話です。バイオグラフィーのページの略歴年表の横に「当時作っていた作品」というのを4つか5つのせようと思って、学生時代の作品まで紹介しよう!と思ったのはいいものの、そのコメントを書き出したら、まったく収拾がつかなくなってしまったのでした。本当は今日のアップロードと一緒にするつもりだったのだけど、ちょっと後送です。作品内容自体はギャラリートークで書いてあるのもあるし、学生時代の作品はもう内容をよく憶えていないので、当時の裏話的なものになってしまうのだけど、色々エピソードがあってまとめきれないでいます。いい方にとれば、それぞれのターニング・ポイント(というほどでもないけど)の事情がわかって、ちょっとしたオートバイオグラフィーとも言えるかもしれないけど、そもそも他人さまがつきあって読むほどのものか、という状況。卒制の話(学生時代の作品と言うのが卒制なので)なんかは、当時一緒に制作していた3人の友達だけはおもしろがってくれると思うんだけど。というわけで、ちょっと楽しみにしていただけるとうれしい。では、ハッピー・バレンタイン。(つづく)


2月22日(日曜日)

 いつものようにコート着て、マフラーして、アルパカニットの帽子をかぶって出かけたら暑いぐらいだった。暑がりながらタワーレコードをうろついて家にかえったら、自宅から「何があったと思うー?」とハイテンションな電話があって、聞けば近くで発砲事件があったそうだ。江戸っ子だからこういう時になんか気分が盛り上がってしまうのかもしれない。とりあえず大事ではなかったそうですが、物騒ですね。

 いい加減に今月の作品の話をしなくては。なんだったっけな。・・そうだ、年賀状でも似たモチーフを使ったのです。この作品ももとはといえば、エドワード・ホッパーのちょっと乾いた景色のようなものをみて、思い浮かんだものです。私の中では、ちょっと広めのランドスケイプをみている感じなのだけれども、それと同時に、その景色の下に流れている世界のようなものも一緒に頭のなかにありました。タイトルが「beneath the route」なのですが、作品を作っている最中は「driving~ water under the ground」というタイトルを考えていたのです。こっちのタイトルの方が作品のコンセプトそのままに近いとは思っていたのだけれど、なんかそのまんまだし、そもそも長いし、ということで変えちゃったのでした。この作品自体が小さめの作品なのであんまり長いタイトルだと書き込むスペースがなくなっちゃうという現実的な理由もあって。ウェブ上だと見にくいというか見えてないと思いますが、多くの版画作品は絵のすぐ下に、左からエディション数、タイトル、作家のサインが鉛筆で書き込まれています。

 「乾いた景色」の下に、地下水脈のようにもっと流動的なエモーショナルなものが、近くの下のマントルのように流れているのと、地面の上のひろい空間との間の接面でもある地面にこっそりと地味に生きている私がいるんだけど、そんなこと小さすぎてあんまり気にならないしなあ、というような、ちょっと遠くに引いた視線の作品です。以前も書きましたが昨年がちょっと近い視点の作品が多かったので、反動もあって遠い視線をもつ作品になりました。

 この更新の前に、先週書いたプロフィールページでの「なつかしの作品ページ」を完成させるはずだったのに、ぜんぜんはかどっていません。作品つくりは日々順調に進んでいますが、自営業の私にとっては、確定申告やら、ほかにもなんか仕事じゃない仕事を溜め込んできてしまいました。今週は地道に仕事をすすめよう。(つづく)



2月28日(土曜日)

 先日、ヨハネス・イッテン展を竹橋の近代美術館でみました。きっと大学の時に「色彩論」ってやったはずだなあ、と思いながら、ポスターカラーで色立体を作る課題を思いだしました。きっと画材が進化しているからだろうけど、色の塗り方だけをいえば、私の方が上手な気がした(笑)。私がというと僭越きわまりますが、多摩美のグラフィックデザイン科は、平面構成で塗りがきれーーーーいじゃないと受からないといわれてたもので。本当にみんなそれはキレイに塗っていたものです。でも、その前に、ヨハネス・イッテンにMacつかわせてあげたかったと思いました。

 最近、近美に行く時は、館内のレストランでランチをするのが定番なのですが、雑誌かなにかで美術館のレストラン特集があったそうで、平日の昼過ぎなのに混んでいました。たしかにこのアクアはいつも混んではいるけど。そしていつものようにデザートはとっても美味しかったんだけど(ちなみに今回はピーチプリン)、人気メニューのローストチキンが「ロースト」じゃないような気がしたのは、気のせいだろうか。

 そして、今月の作品の話のつづきですが、このページでも何度か最近製版の方法を変えたと書いたと思うのですが、これは変えはじめた頃の作品です。木版画などは、版木を彫刻刀などで彫って、インクや絵の具をのせて刷りますが、リトグラフはアルミ版に油性の描画材料(クレヨン、解き墨など)で直接絵を描いて、それを「製版」というその描画したものを強化するプロセスをしないと刷りの作業にはいれないのです。わりとケミカル薬品も使って化学反応させたりする作業です。で、その製版作業を変えて(その後も試行錯誤して、やっとつい最近新しい方法に慣れて来たのですが)、絵のまん中あたりの家とか窓とかある部分の描画が、よく見るとわりと調子がでてるんですね。今までの私の作業に比べると。

 結局は絵の内容なので、べつに手をかけたからイイ作品というわけでもないし、手間がかかってるということで評価される作品にはなりたくないのですが(なれないともいうが)、やはり版画は技術的なスキルにとても左右されるので、やはり自分のなかで技術的に上達できることがあれば、うれしいものなのです。そういう意味でも、今月の作品はちょっとうれしかった作品でした。で、最後に宣伝なのですが、「月刊美術」という雑誌の毎年恒例の「版画NOW」という誌上頒布企画にこの作品がのっています。よかったら見てみてください。よろしくおねがいします。

back to home