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   No.44・August 2004

"Stream"

<<ストリーム>>
ed.15, 35cm X 26cm, lithograph and woodcut, 2003

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8月1日(日曜日)

 8月!昨夜の満月はとってもきれいだった。特に上りはじめた時。すっごく丸くて大きかったので、どこかの照明かと思ったら月だった。今月も暑さに負けず、楽しくのんびりがんばりましょう。

 先月はほとんど作品の話がなかったのですが、今月はちゃんとする予定です。ほんとに。秋の個展の作品はずっと作り続けてるものの中から出すので、作るペースにかわりはないのですが、とりあえず8月は案内状をつくる準備をしたり、いろいろやることが多そうです。そんななかで、おもいついた作品の話などもあわせてしてゆければと思います。しかし、今月の作品は「ストリーム」というだけあって、水の流れが涼しげなつもりの作品だったのですが、まわりの色味をこの季節に見ると、なんかあんまり涼しげじゃないかも(笑)。すみません。細かい色の調子(マチエール)などあわせて、秋の個展でじっくり現物をみていただける機会があるとうれしいです。(つづく)。


8月7日(土曜日)

 残暑お見舞い申し上げます。
 フライングで一つだけ咲いたあと沈黙をまもり続けていた玄関先&軒下の朝顔たちもようやくやる気になってきたようです。この朝顔の3世代ご先祖は入谷の朝顔市出身なのだけど、当時売り子に「がんばれば秋まで咲くよ」と言われたものでした。だんだん怠け者になって、秋まででなく、立秋「から」咲くことにしたらしい。このスロースターターぶりにいたく共感しつつも(それじゃいかんのだが)、私も秋の個展にむけてさらにやる気になってきたのでした。

 というわけで、個展の案内状のデザイン試作をちょっとしてみた。掲載する作品はなるべく新作(個展自体が新作展であるものの、より最近できたもの)にしたいと思っているのだけど、どうなることやら。個展の顔になるだけでもなく、絵の中身だけでもなく、やはりハガキになって旅に出た時(?)に映えるものと思うとやはり限られてきてしまうものですね。『個展にはこういう絵をだします』っていうお知らせ以上に、つまりハガキになって、必要な文字原稿などと合わせて、はじめて「絵になる」、「作品」になるのがいいです。時々知り合いの方たちから、前の個展の案内状をずっと飾っていると言っていただけることがあって、とても嬉しいです。今回もそーいうのを目指す予定。作品もまだまだ作ります!

 と、今週はやる気にみなぎっている(?)感じです。(つづく)


8月14日(土曜日)

 お盆休みはどこも混んでいるのかと思ったら、神代植物園は空いていた。この暑さの中「見ごろの花」掲示板は掲示がなく(でも睡蓮、ハスはとてもきれいだった)、温室は窓開けて外気と同調してるし。しかし、マルハチという丸に八の字を逆さに書いたような模様が木の幹いっぱいについている(葉っぱが落ちた跡がそうなるらしい)植物をはじめて見る。葉や花はその形のユニークさから装飾美のモチーフになるのはよくあるけど、木の幹自身が装飾的紋様をつくり出していて不思議だった。

 制作意欲に満ちあふれながら、制作の拠点の版画工房が夏休みなので、自宅のプレス機でエアコンひとりじめ&好きな音楽かけ放題で制作の予定。その版画工房と言えば、今月末から在籍者約60名ほどが参加するグループ展をします。くわしくはトップページからみてくださいね。

 話は「マルハチ」に戻って。その幹(シダがでかくなったものらしい)の模様がとても気に入ったのだけれど、どこかで見たことがあるとなんとなく思っていて、よく考えたら、何年か前に作りたかった作品が似た感じだったのだ。結局うまくまとめきれなくて、いろいろやっているうちに、ぜんぜん違う形の作品になってしまったのだが、だ円形のモチーフの連続パターンのような感じにしたかった。でもそれど絵でなくて、ほんとにタダの模様になってしまうので、やめたのだと思う。ただの模様だと、やはり植物などの自然が生み出すパターン、モチーフの力にはとてもかなわないのだ。でも、どうにかならないのかな・・と考えながら鬼太郎茶屋で妖怪かき氷(目玉つき)を食べる。暑かったからね。

 ちなみに、その全然違う形になった作品というのは、「Abbronzata」と、このコーナーには未登場で、私にしてはめずらしく黒一色ので摺った木版の連作2点に枝分かれして生まれ変わったのでした。(つづく)


8月22日(日曜日)

 お盆休みも終わって、こまごまと個展のDMの準備をしています。作品にはまだ反映されていないと思うのだけど、最近ラブリーなものが今まで以上にお気に入りになってしまって、先日「Kitty EX」展をみて、さらに拍車がかかってしまった。秋頃にもし妙にラブリーな個展の案内状が届いたら、そういう訳ですので、ご了承ください(?)。

 ところで、そのキティちゃん展ですが、原宿ラフォーレ(どちらかというとファッション、ストリート寄り作品)と六本木ヒルズ(同アート寄り)と2ケ所でやっていて、どっちも見た方が楽しいけど、コストパフォーマンス的には断然六本木の方がよい。入場料は2倍弱だけど展示内容はすくなくとも5倍充実。片方の半券がもう片方の割引券となるんだけど、なぜか原宿>六本木の順に見た方が、100円お得です。夏休みお小遣い使い過ぎちゃった方には朗報・・と言いたいところだけど原宿は今日が最終日だったかもしれない。

 内容は「それはKITTYちゃん(C)サンリオじゃなくって、タダのkitty(子猫)じゃん」とツッコミいれたいアーティストもなきにしもあらずでしたが、全体にはアート、ファッションとの幸福なコラボ(フライヤーなどによる)というだけあって、ハッピーな展示でした。しかし、TOMATOが出てるのは「ああそうか」という感ですが、マルコム・マクラーレンの名前を見つけて「あのマルコムがキティちゃん作品?」と脳内で「Madam Butterfly」がリプレイされた私もかなり古い人(笑)ですが、美術系アーティストとしても活躍しているようなんですね。知りませんでした。でも、一番印象深いのは、いくつかの作品に登場しているパイル地っぽいキティちゃんのぬいぐるみで、すっごく欲しくなってしまった。ショップで売ってるに違いない!と思ったら、売ってない。すごくふわふわそうだったのに。ぬいぐるみでなく作品は伊藤桂司さんのタブローが気に入りました。これを機にキティラーになってしまわないように気をつけよう>自分。でも、そういえば、小学校の家庭科でキティちゃんのパターン布でエプロン作った記憶がある。(つづく)


8月29日(日曜日)

 あっという間に8月もおわってしまった。暑さもしのぎやすくなって大きめの作品を作りはじめました。夏の間は小品を中心につくったりしていたので、久しぶりに大きい版にローラーをごろんごろん転がしてインクを盛るのはやはり楽しいです。理由はそれだけではないけど、だから暑い時期は大きいのは作らないのです。出来上がり楽しみだなあ。

 暑い時期に大きい作品を作らないのは、ただ単に私が暑がりだからというだけでなく、暑さでインクがゆるんで版上の絵もゆるんでしまったり、逆にエアコンがはいっていると、刷り作業中はずっと湿っていなくてはいけない版や時に紙などが、すぐに乾燥してしまうからなのです。小品ならばまだ、どちらもなんとかカバーできるので。しかも、版画工房(お近くの方、東京版画研究所展ぜひ見てみてくださいね)では、いちばんエアコンの効きがいいところが、銅版画などでじっと座ったまま作業をしている人たちのスペースで、一番効きが悪いところが、体を動かして刷りの作業をしている私たちリトのプレス機があるところなので、銅版の人たちがさむざむと我慢してくれていても、リトグラファーたちが大汗をかいているのです。なので今年の夏は自宅のアトリエで、こじんまりと、ほどよく涼しく作業をしました。

 今月の作品もそうなのですが、研究所展に出す作品も(秋の個展に出すものの中から先取りで選びました)、微妙な濃淡をインクをのせる加減で出してるので、ぜひ実際に現物をみていただけると、とてもうれしいです。

 秋の個展の方は、案内状をつくる予定が著しく遅れている(泣)のですが、その分、個展会場ではいろいろ楽しんでもらえる作品を紹介できるように、鋭意創作中!ということで、よろしくお願いします。(今月はこれでおしまい)

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