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  No.45 September

"Stem"

<<茎>>
ed.10, 15cm X 13cm, lithograph, 2004

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9月1日(水曜日)

 台風一過、巷のお子さま達は学校生活にもどられたでしょうか。昨日から練馬区立美術館内の展示室で東京版画研究所展が始まりました。あまり広くないスペースに60名弱がもちよった各1、2点の作品を初日当日の午前中に搬入設置、そして夕方はオープニングパーティと、忙しくなんかすごく働いた気分(ほんとは午後はのんびり時間潰してた)。激しい残暑の中、さっそく起こし頂いた方ありがとうございまいした。私は今月の作品ほか2点だしてます。お近くの方ぜひ見に来て下さいね。

 東京版画研究所は、自由に版画が制作できるスペースとして、プロから趣味の人まで広く解放されているアトリエです。なので、展覧会の作品もそれはバラエティにとんでいて、とても楽しんでいただけると思います。もし、ご覧になられて感想などありましたら、BBSなどに書き込んでいただければ(もちろん私の作品だけでなく)みんなにメッセージを伝えたいと思います。よろしくお願いいたします。と、午後に一仕事終えて、ランチをとりつつビール飲んで、夕方から会場となりのレストランでオープニングパーティでビールのんで、ちかくの居酒屋で2次会となりちょっとサワーに変えてみて、お家に帰って、日付けがかわって9月になって、このページを更新していますが、今日はこのへんで。(つづく)


9月6日(月曜日)

 あっという間に東京版画研究所展も閉幕しました。ご来場くださった皆様ありがとうございました。搬出後、研究所にて軽く打ち上げをしていたら、ゆらゆらして酔っぱらってしまったと思ったら、地震だった。近畿地方の方だいじょうぶでしょうか。直後「ラジオで今震度7とかいってなかった?」(<まったくのガセネタ)「そしたら大地震じゃん」「こわいね」などといいながら、結局ふつうに飲んでいました。ごめんなさい。

 で、研究所展には今月の作品をだしていて、ちょっと好評のようでうれしかったです。やっぱり実際に絵をみてもらって、リアクションをしていただくというのは、それが否定的でも肯定的でも得るものが多くあると思います。でも実際には直に作品をみてもらう機会を持つのはなかなか難しいので、こうしてウェブ上でいつでも作品をみてもらえるようにしているのですが、モニターの向こうでちょっと楽しんでもらえてるのかな、と想像するのも楽しいんですよ。少しは楽しんでいただいてますよね?(強要)。いや、強要はしてません(笑)、ごめんなさい。

 というわけで、読んでいただいてわかるように、2回続けて飲酒後に書いているので、次回はもう少しすっきりと作品について、ご紹介したいです。そうそう、来週那須で個展をします。詳しいことはトップページにのせるようにしますので、お近くの方いらしたら、よろしくお願いいたします。(つづく)


9月13日(月曜日)

 今週の水曜日から、那須(黒磯)のギャラリーバーンにて個展をすることになりました。東京でも朝夕はすっかり過ごしやすくなったので、那須はもう秋の気配なのかも。きっととてもよい季節だと思います。晴れ女というほどではないけど、こういうイベントではあまりお天気でひどい思いをしたことがないので、今回もそうだといいです。

 さて、今週は・・アルコール抜きで更新作業してます(笑)。なので、真面目に今月の作品についてかこうと思います。そもそもこのところ余談ばかりで作品について書くこと自体ちょっとひさしぶりかもしれない。いかんですね。

 で、今月の作品は「Stem(茎)」です。べつに特定の植物ではないです。もともと特定のものを描く写実性のある画風ではないですが、念のため。最初アイディアスケッチの段階では、3つ作っていて、大きいのと小さいのを2点。こんなかんじで。しかし、作品になったのは小さいこの1点だけとなりました。まず最初に少なめの版数で(この作品は2版2色です)マチエールを活かした作品をつくりたいと思っていたのだけれども、どうもさっぱりし過ぎてしまう。さらりと描けるのはいいのだけれど、だから何?と思ってしまう。なので、アイディアスケッチだけして、しばらく放置していたのです。で、それとは別に作品を作っておこうと作業を進めていて、それは先週グループ展をした東京版画研究所(略して東版)で作業するつもりで、自宅のアトリエで平行して作業もしたかったので、それで「あ、そーだ。こないだスケッチだけしたのがあったな」と思い出し、しかしその時点で自分で形が見えたのは(要するに出来上がっていくビジョンが自分に出来ている、というような感じ)スケッチ3点のうちのこの1点だったのでした。他のは、なんか同じく植物っぽいのだけど、なんか茎がだらーんとしてるだけで、自分で描いていてなんか何をしたいのかわからん茎だな、と思ってしまうものだったので、とりあえずやめました。というか放置中。

 ということで、とりあえず版をつくりました。もちろんだいたいする色も含めてアイディアを練ってあるのですが、結局予定とはちょっと違う色味となりました。それはまた次回です。(つづく)


9月19日(日曜日)

 やっと11月の個展の案内状にのせる作品もできて、いそいで撮影してもらって、印刷に入稿しました。当初の予定より丸まる一ヶ月遅れになってしまったけれども、でもイメージは自分の思っている(願っている?)方向にいっているようなのでいいことにする。いい種になることを信じてがんばりましょう。

 デザインの仕事はもうほとんどしてないないのだけど、自分の案内状は、ちゃんと自分でデザインしてデータ入稿にしています。作品ができる前からデザインだけはいろいろ考えていたものの、最後の詰めだけでも丸一日かかってしまった。デザイナーをしていたころならだいたいのデザインがきまれば、一時間ぐらいでさっさとすませていただろうに。やはり自分のことになると、いままでも気になるところが見えてしまうものなのかもしれない。それでもでき上がれば「あーすればよかった」とかなるのは、デザインに限らず。とりあえず、案内状自体の発送は、11月にはいったころになると思います。どんな作品になるのかも、そのときまでのお楽しみと言うことで。

 さて、今月の作品です。先週は刷る色の話まででした。結局、色調はちがうけど、色の濃さはあまり違わない青いインク2色使いとなったのですが、最初は同系の青の濃淡で、ようするに色の階調の幅を広げたものにする予定でした。青系の色は、私はよく水色を使うのですが(その色をつくる元のインクが同じだからなんだけど)いつもの色味では、どうも深みが足りない気がして、それでいくら色のグラデーションを幅を広げても、あまり大差ないように思えて、ちょっと違う青をいれてみようと思ったのでした。

 ふだんは、もっと赤系や黄色系の色もつかっていて、それぞれの版(色)をかさねて紙の上で新しい色がうまれるのですが、青色によっては、他の色味と重なることで黒くなったり沈んでしまう青もあるので、わりと使う「青」が限られていたのです。ですが、今回は最初から青色系統のみなので、かえって、他の青と組み合わせることが出来て、ふだん使わない色を取り入れることが出来て、自分でもちょっと新鮮でした。(つづく)


9月26日(日曜日)

 トップページでお知らせしている那須黒磯での個展は、おかげさまにて会期延長となりました。10月11日(月・祝)までです。東京ではつい先日「真夏日日数新記録更新」などというニュースを聞いた気がしますが、もう那須は紅葉で一番よい季節だそうです。いいなあ。

 で、東京の個展の準備状況は、今週やっと案内状もできあがるところです。ふつうに知人友人関係者におくるのは、だいたい早くて会期2週間前なので、まだぜんぜん急ぐことはないのですが、まあそれなりに早めに前宣伝であちこち配り歩こうかと思っています。で、だいたいそういうのには、いわゆる「資料」を添付するものなのですが、前回はかなりきっちり資料らしい「プレスリリース」なるものを作りました。すこしは掲載してくれた媒体もあり、多少は効果あったかな、という感じなのですが、今回はすでに前宣伝の時期をやや逸しているので、どうせなら遅れついでに、とちいさいブックレットをつくろう!と昨夜おもいついてスケッチなどしてみました。もちろん版画で、です。

 作品としてはA4サイズぐらいで、切り分けてパタパタとおりたたんで、ちいさい本になる、という計画。実は来春に「本」をテーマにしたグループ展の計画があって、そちらの方の展開もいつも頭のすみっこに(すみっこでいいのかはともかく)あるので、なにか本のようなアプローチをしたいというのもあります。また案内状に掲載した作品のアイディアがでる過程自体がちょっと物語風なので、それを資料として言葉でつづるととてもバカみたいであることに気がついたのも、ブックレット計画の一因でもあります。ちょっとどうなるかわからないけど、やってみようかな、ということで。

 今月の作品!色の話でした。おなじ系統のブルーの濃淡、にする予定が、明度があまり違わないけど、色の系統が違うブルーの2色づかいをしてみた。というところまで先週かいたと思います。で、しかも、ほんとはこの色味も反対にするつもりだったのです。いま茎の部分とまわりのプチプチの部分が同じ青で、ふだん私がつかう水色よりは黄味がすくないものです。ウェブだとわかりにくいかもしれないけれど、こんな色です。で、背景とプチプチ部分の地色にはいっているのが、ちょっと緑がはいったこんな感じのブルー。ちなみにいつもの水色はこういう感じだったりこんなだったりです。で、茎の方を版を先に刷って、その時にべつに色を間違えたのでなく、「いや、こっちが濃かったり(当初の予定)、黄味があったりしない方がいいな」と思って、こういうことになりました。あまりする直前で予定の色じゃないもので刷ることはあまりないのですが、一番最初に作品をつくりだした経緯もあって、「ちがう色でもいいじゃん」と気軽に予定変更できたのかもしれません。(おわり)


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