gallery talk 今月の一枚

"Alfresco Luncheon"

<<野外午餐>>
ed.10, 45x28cm,lithography,2004

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1月1日(土曜日)

 あけましておめでとうございます。さむーいお正月となりましたが、今年もどうぞ宜しくおねがいいたします。お正月なので(?)トップページを変えてみました。

 新年早々、相変わらずで恐縮なのですが、今年は年賀状もまだ制作中です。このサイトもなんとかトップページだけでもリニューアルしたものの、おまけの新年ムービーはまだ制作中。とゆーか年賀状の絵と連動してるので一緒になって遅れています。。昨年の年賀状もシリーズもので、12種類あったのですが、今年も体裁は同じです。でも昨年より、もっとストーリー性があるというか、「お話」になっています。昨年の個展で発表した「Life Is Sweet」から、お話の「Life is Sweet」が派生的に生まれた話は何回ここでも書きましたが、そのお話からさらに派生して生まれた作品が、今月の一枚(要はいままでギャラリートークといっていたものですが)の「アルフレスコ・ランチョン(野外午餐)」です。最初の作品にかくれていたもの(もっと抽象的に表現していたという意味)が、なんだかキャラクターとして一人歩きしだしてしまったような感じで、私にとってもなんだか新鮮なものなので、しばらくこの変な子たちに付合ってみようかと思っています。

 ちょっと人物の部分がわかりにくいと思いますので、画像をクリックしていただくと、別画面で大きくでるようにしてあります。

 そして、年賀状のお話というのは、「Life is Sweet」と「Alfresco Luncheon」の間をつなぐエピソードになっています。お楽しみに。年賀状、ムービーともに制作中につき、今しばらくお待ち下さいませ。めんぼくない。

 そんなわけで、今年もどうぞ宜しくおつきあいいただけますようお願い申し上げます。(つづく)


1月3日(月曜日)

 お年賀ムービー「Donuts are nice」が、3が日を過ぎかけてやっと完成しました。遅いよ>自分。ぜんぜんお正月に関係ない作品ではありますが、お楽しみいただけるとうれしいです。年賀状をお送りする方には(まだ送ってないんだけど・・すみません)、このお話のどれかヒトコマがついています。こちらもお楽しみに。


1月9日(日曜日)

 ようやく人より遅れて正月気分もぬけてきました。でも、こないだまで去年だったのに。。年賀状作りがこれだけ遅れたのは初めだったのだが(言い訳)すごく良くない!ととても反省。次回はさくさく早めに作って、元旦にお届けしたい。でも、アクセスカウンタを見るにたくさんの人が(たぶん)お正月にお年賀ムービー「Donuts are nice」を見て下さったようで、うれしいです。

 しかし、ちょっと説明が足りなかったのかもしれないのと、ややこしい話なので改めてご説明もうしあげると、まず版画作品の「Life Is Sweet」があって、それでグラフィック・ノヴェル版の「Life is Sweet」が生まれました。版画のLIS(と以下タイトル略す)の中にも、この女の子と頭の長い人が登場しているのだけれど、抽象的と言うかシンボル的にでているので、人物画という訳ではありません。ちなみに、ほんとはこの二人には名前がついているのだけど、まだちゃんと決定ではないので、発表していない。

 この版画のLISを昨年の個展の案内状につかったり、CDアルバムでいうなればタイトル・チューンのような扱いなので、それなりに作品の魅力をより深めて伝えたくて、いろいろ考えていたところ、ふとこの作品がストーリーという形で頭に浮かんだのでした。それがグラフィック・ノヴェル版のLisです。でも作ってみると、版画の方を作っている間に、意識はしていなかったけれど、このストーリーがあることを「わかっていた」ことに気がつきました。ちょっと漠然とした書き方ですが、そうなのです。

 今までの作品の中で、人物はでてくることはあっても、とくにキャラクターとしての存在ではないので、こういうキャラクターを作品に持ち込むのは、どう扱うものか考えたりもしたのですが、とりあえず、私はこの二人が気にいったので(自分で言うのもなんだけど)しばし付合ってみよう、と思ったのでした。

 そして、この二人のキャラクターとこのストーリーをふまえて、今月の「Alfresco Luncheon」がまた浮かんできました。「このウサギちゃんはどーなるんだ」とか「かわいそーじゃないか」とか「ウサギ食べるから別に可哀想じゃない」(by某イタリア人)など個展発表時はいろいろ反応をいただきましたが、こちらもグラフィック・ノヴェル版を制作の予定で、なんで二人がこんなことしているのかが、解明される予定です。こちらは春までお待ち下さい。

 と話は長くなりましたが、このお年賀ムービーの「Donuts are nice」はこの2点の間をつなぐものです。なので、逆にいうとまず「LiS」を見ていただかないと、なんでドーナツ食べまくってるのか、わからなかったかも、と説明不足に今ごろ気付きました。どこから見ていただいてもかまわないものの、一応順番があるということをお話しておくべきかと。徐々にキャラクターをより解明するエピソードなども生まれそうな気配を匂わせつつ、まずはさくさくとお楽しみいただければ幸いです。ドーナツ食べたい。(つづく)


1月16日(日曜日)

 とっても寒い!雪の予報は外れ(たぶん。ちゃんと外みてない)冷たい雨の週末ですが、いずれにしろ出かけたりしない。たとえ用事があっても。春に本の展覧会をすることになり、いろいろお家で構想を練るにはちょうどよいです。でも寒い!

 昨年11月の個展でも、本らしきものを少し発表しましたが、今度は、春のそのグループ展では、ちゃんと本(「らしき」抜き)を発表の予定。そこで、先週書いたように、この今月の絵の二人がなぜこんなことに!を解明する予定です。本も手製本を考えていて、ここは一念発起お教室に通って少し学ぶことにしました。なんか直前講習ってかんじですね。土壇場の受験生のようです。

 そーいや今日はセンター試験。どうしてこう雪だの降りそうな時にやるかね。私の頃はまだ共通一次といわれていて、でも一般の受験生と違って、芸大受験生にとっては、参加することに意義があるという生温い参加だったので、あまり記憶にありません。鉛筆転がしたり(考えても答えがわからないので)、居眠りしたり(考えても答えがわからないので)、ふてくされたり(考えても答えがわからないので)、カンニング以外いろいろして当時1000点満点でかなり生温い結果だったように思います。マークシートでは、余白に絵をかく余興も出来ず、ほんとにつまらなかった。

 ムサビの試験の時はすっっごい雪で、デザイン科の試験は(商業デザイン科だったっけな)とにかく荷物がおおいので、本当につらかった。でも、駅から歩いて行けるのはつらいうちに入らないと思い知ったのは、多摩美に入学してからでした・・。今は多摩美も道が造成され駅から歩ける距離になったらしい。うらやましい限りだ。

 受験シーズンではあるけど、卒業制作の時期でもあり、とりわけ豊か且つ厳しい自然に囲まれた八王子校舎に泊まり込むようにして版画で卒業制作を作っていた私には、思い出の多い季節でもあります。当時に比べたらコタツはいってMacにむかってるだけって、なんて楽ちん。その卒業制作ですが、プロフィールのページにちっさく載せてあります。良かったらみてみてください。(つづく)


1月24日(月)

 昨日は上野の唐招提寺展を見に行った。寒かったので(案の定夕方には粉雪がちらつく)思ったよりは空いていた。廬舎那仏も素晴らしかったのだが、金堂修理代のため、背もたれ(光背)座ぶとん(蓮華座)お友達(脇侍)なしで、単身はるばる東京に出稼ぎにきてる気もしないではない。風邪ひかないようにね。

 でも、お陰で東京にいながらにして、そして光背もなくお出ましいただいたお陰で、普段の状態では絶対見られない背後まで回って拝見もできた。梵天・帝釈天と四天王は一緒にきていて、配置など基本的に「堂内再現」そうだ。東山魁夷画伯による襖絵は、とっても霞がかかっているようで部分だけ見ると(筆跡を見たくてオペラグラスを持参している)びみょーーな淡い調子の変化しかないのに、全体で見るとものすごく色と空間の広がりがある。しかもあれだけ絵が続いていると、静かなまま圧倒するものがあった。それだけではないが、いたく感動してしまったあともあって、その後、その襖絵に描かれた「海」を超えてやってきた鑑真和尚像を言葉もなくみる。

 なんど航海に失敗しても来日したというが、あの救命胴具もない時代に、何回も漂流や遭難から生還しているというのが、すごい事だと思ってしまった。人生の一瞬だけ輝いて夭折してしまう偉人もいるが、私はこうして何が何でも生き延びている人が好きだ。(好きで早死にする人は少ないだろうが)。ヴィム・ヴェンダース撮影の鑑真和尚像ポストカードを買って、アメ横で鮭まぐろ丼食べて帰る。(つづく)


1月31日(月)

 あっというまに一月もおわり。何かと忙しくしていたわりに肝心の作品制作ははかどらず。昨年エディションを摺りきれなかったものの作業とか、なんか資料作ったり、去年片付けきれないものの残務処理に終われていた感じで反省。でも手製本を習ったり新しい世界も(ささやかながら)展開中。来月はぶりぶりと制作する所存です。

 例の本の展覧会(『My Books〜それぞれの本のカタチ〜展』というタイトルがついております)の作品をまず作らなくては、と思うのだが、グラフィック・ノヴェルのアイディアだけたくさん出来てきてしまって、収拾がつかない。単発的に、この左の二人のエピソードが浮かんでくるのだけれど、お話にするのか、小ネタのアンソロジーにするのかよおく考えなくては。今回手製綴じ本を発表するにあたり、お教室に通いはじめたのだけど、これがなかなかおもしろい。もちろん、手製本ルリユールの世界は果てしなく深く広いので、私など通りすがりの超ビギナーなわけだけど、無理にくくれば(?)版画と同じ、紙にまつわる手作業の世界なので、作業自体はどれも心地いいのだ。かなり無理をいってカスタマイズな指導をしてもらっているので、本作りも楽しみ。現在製本中なのは、すでに刷り上がった作品なので、これからまだ版画を仕上げなくてはいけない作品制作がある。そろそろ急がなくては。

 そんなわけで、作品の話はまた来月。