gallery talk 今月の一枚

"The Future's Mine"

<<フューチャーズ・マイン>>
ed.10, 43x43cm,lithography,2004

このサイトやコーナーの意見・感想を送る

2月1日(火曜日)

 なんと!『gallery talk 今月の一枚』は今月で50回目となりました。毎月一枚ずつ作品とその制作にまつわるエピソードを紹介するという壮大な決意のもと丸4年余。とりあえず旅行中の1回を除き毎月第1日をもって必ず更新してきたことだけは、ほめてあげようではありませんか。。ということで初心に戻り、作品の話をしようと思います。

 今月は2月だし(?)、このコーナーもちょっと地味目の作品がいいかな、と思っていたのですが、50回目だということに先ほど気づき(笑)、派手なやつにしてみました。この作品自体、私の版画作品のちょうど100作目でもあるのです。なんか目出たい。去年の個展でも発表したので実物をごらんになられた方もいらっしゃるでしょう。

 で、50回記念!の今月の作品は、タイトルも大仰な「The Future's Mine」。『未来はわしのもんじゃ!』といっても世界制服しようというのでなく、この作品制作当時、ちょっと占いマイブームになっていて、「占いの小部屋」のイメージで作られた版画なのです。いわば将来への希望的観測に基づきながらも、ちょっと小休止、小さなお部屋で我が身を振返りましょう、ということが絵になっています。それでは今月もよろしくお願いします。(つづく)


2月6日(日曜日)

 おさむぅございます。なんとかコタツから脱出して版画すっています。好きな音楽など流しつつ、ローラーでしゃりしゃりインクを盛りプレス機をゴトゴトうごかし作業をするのはやっぱりいいですね。

 最近、手製綴じ本のためお教室に通っていると書きましたが、紙を折って綴じたりするために、紙の目を考えなくてはいけません。私の場合、もちろん自分で摺った版画作品を綴じようとしているので、普通の手製本にくらべても紙一枚の厚さ自体がそもそも分厚いのです。紙の目も普通の版画作品の時はあまり気にせず摺っていたので、昨日は紙の目に合わせて摺り直す作業をしました。「Life is Sweet」のグラフィック・ノヴェルです。ついでに、ちょっと版を修正してしまったので(幸か不幸か、まだシート自体は売れてないので)新しいステートで、紙の目もかえて全部摺り直してしまいました。つまり今までの分はまとめてお蔵入りです。でも、これで折りやすくなるでしょう。

 春の本のグループ展に新ステート版はもちろん出典する予定ですが、ほかにもいくつか計画しています。ふだん使っている紙はだいたい56cm x 76cmなので、今までは小品だと、単純に1/4に切って使っていました。でも、今回そうすると紙の目が、折り目に対抗してしまうので、かなり変則的に5枚取りにして、3枚は「LiS」用に、残りの2枚はまた別の作品に使うように取り分けました。版のサイズもそうなのですが、できるだけ無駄なく取り分けるには、なんかパズルのようで頭を悩ますところです。先日は紙のストックもなくなり1枚たりとも無駄にできない(刷り損じもできない)状態だったのですが、幸い注文していた紙がどんぶらこと海を超え届き一安心。日本では多分売っていないらしい紙なのでアメリカの画材屋さんにネットで注文して船便で来るのです。だからドルのレートや船便は時間が読めないので数カ月先を見越して注文したりしなくてはいけなくて、紙って大変ですね。でも、先月も書いたように手製本教室も版画も直に手に取る作品として(印刷物されたりネット上でみるのではない)、紙の風合いはとても大事に思います。ようは私が「紙」が好きなだけなんですけど。

 インフルエンザ注意しましょう。(つづく)


2月14日(月曜日)

 Happy Valentine。昨年の個展の時にチョコをはじめとするお菓子をたくさんいただいて年明けまでぽりぽりぽりぽり食べ続けていて、個展前に自分で買った小さいマーズバーがまだ冷蔵庫にのこっている。そろそろちょっとずつ食べよう。賞味期限にはわりと寛容なのだ。

 賞味期限といえば、近所に賞味期限が切れた商品を堂々と売っている小さいスーパーがあって、こっそり「(賞味期限が)スーパーな店」と呼んでいる。冷凍食品も発泡スチロールの箱にいれただけで、普通に店頭にならんでいる。でもあまり気にしない方なのでよく利用する。

 そんなことはさておき。今月の作品の話をしなくては。先々週「占いの小さな小部屋」のイメージだと描きましたが、不思議な赤い部屋といえば「ツインピークス」(古い)。占い師の人に占ってもらうというより、自分の中の不確かなものを不確かなまま垣間見てしまう空間ともいえます。自分の知らない自分をみるというのでなく、ちょっと境界線を超えて(自分から離れてみて)自分特有のものだと気づかいないぐらい身についてしまっているものを、たとえば他人事のように見るような感じです。私自身は、ひとさまから比べればかなりのんきに悩みもなく暮らしているようですが、それなりに困った事も多々かかえていて、でもそれらの多くを他者の悩みとして見ると『だったら、こうやって解決すれば?』と簡単に言える様なことばかりです。もちろんそうならないから困ったままなのですが。なぜ客観的にみれば解決方法がいくらでもありそうなことが「自分」だと解決できないのでしょうね?自分を自分と思う自分と、自分を他人として見れる自分と向き合って、なんとか解決していただけないものだろうか、と思うのですが、そういうことをする「場所」ってこんな感じ?とイメージをふくらませて絵に描いてしまってりしてると、結果的に解決のテーブルにつく機会を逸していたりします。絵を描く事で、自分を解放してる部分も多いけれど、案外やりすごしてしまっている事態もあるのかもしれない。まあ、ぼちぼちと考えていかなくては。。(つづく)


2月21日(月曜日)

 手製本のお教室で作ってる本もなんとなく本らしくパーツが揃ってきた。もちろんまだ先は長いが、いくつかアイディアもあって先生にアドバイスをいただいています。楽しみ。グラフィック・ノヴェルのプロットも形になって、制作も本腰

 本の展覧会は4月なので、まだもう少し時間があります。グループ展なので個展ほど展示数もないので、なんとなくのんびりしていますが。

 ところで、先週とても久しぶりに横浜の元町にいきました。みなとみらい線もできて渋谷から乗り換えなく30分。便利になりました。で、そのみなとみらい線元町中華街駅そばの「元町チコリ」というお店ですこし版画作品をおいてもらえることになり、見に行ったのでした。まだ開店したての新しいお店ですが、画廊ではなくアーティストものの雑貨中心のとってもラブリーなお店です。小さめの作品を数点おいてあります。元町チコリ(横浜市中区元町1-36原ビル2F tel.045−663-7724 月曜定休 11時−7時)ウチキパンの近くです。お近くの方、元町へお出かけの時は、ぜひ遊びにいってみて下さい。よろしくお願いします。

 で、元町といえば中華街。前に雑誌でみて欲しかったパンダのマトリョーシカを買い、パーコー麺を食べてかえりました。中高生の頃から大中だいすきだった私にはなかなか去りがたいものがありました。もちろん、その前に元町のウチキパンでもパンを買いました。私は何をしにいったんだろう?とパンやら買い物袋をさげお腹いっぱいになりふと思ったのですが、もちろん元町チコリです。ちょうどお店にいるときに、いらしたお客さまが私の作品に目を留めて下さり「これはどなたの作品なの?」とお店のオーナーに聞いて下さった時に、「・・この作家さんです」と私にふられたので、おもわず「どうも(笑)」とごあいさつしたら、「あら、そうなの」と、しばらくしてお客さんは帰ってしまわれました。。私がいかんかったのか。

 ところで、来月あたりから、ちゃんとブログを始める予定です。今のところページのカスタマイズなど準備をしています。まだいまひとつ分かってないんだけど、でもがんばる。(つづく)


back to home