gallery talk 今月の一枚
No.52 April 2005

"M.Y.O.D." (Mind Your Own Doughnuts)

ed.15, 20cm x 14cm,lithography,2005

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4月1日(金曜日)

 桜も咲いて、グループ展に出品する本もこつこつと出来てきました。あした搬入なので、出来てないと大変なことになりますが。会期中ギャラリーにいる時間は分かりしだい、ブログに入れておきます。もちろん、出品者の誰かは必ずいますので、ぜひ見に来て下さい。今月の作品も登場します。

 ちなみに、今月の作品の女性はグラフィック・ノヴェルにでてくるいつもの頭のでかい女性ではありません。そのおばあちゃんの若き日のポートレイト、タイトルは彼女の座右の銘「Mind your own doughnuts」という設定です。この作品は最近作りましたが、もともとは、昨年つくった本の「Life is Sweet」の中にこの絵がかかっていたのでした。まだ、作業がのこっているので、今回はこのへんで。(つづく)


4月11日(月曜日)

 あっというまにグループ展は終わってしまいました。ご来場くださった皆さんどうもありがとうございました!各人各様の作品を見ていただくというのは、ある意味では見比べていただくということでもあり(もちろん優劣をつけるという意味ではなく)、とりわけ方向性が散漫になりがちな私にとっては新たな課題が見えやすかったように思えて、毎日ドーナツを食べながら、とても充実した1週間でした。

 そういえば、とても奇妙な偶然がありました。今月の作品でもある「M.Y.O.D.」は、グラフィック・ノヴェルの中に登場する絵を版画化したものなので額に入れて展示していたのですが、額はいつも私がつかっているナラ材のプレーンなものでなく、中古の金箔貼りの豪華なものでした。とある画廊がオールドマスターの版画作品をいれていたものです。その元の版画は、レンブラントの「The artist's mother with her handon her chest:small bust」という作品でした。私が額を手に入れた時はもちろんすでに作品はなく、どんな版画なのかは知りませんが、額の裏にそのようにキャプションがついていたのでした。レンブラントのお母さんが手を胸にあてているポーズをとっている作品だったのでしょう。私は最初それにまったく気付かず、展覧会場で友人に「今回は額がキラキラなんだよー」と額裏までみせびらかして(笑)いたところ、今はいってるこの版画と元の版画が同じポーズをしている!と指摘をうけ、すごく驚きました。私のは(という言い方は、レンブラントと比べるようで、とても僭越ですが)髪の上向きに長い女性のおばあちゃんという設定だし、胸に手をあてているといってもドーナツを持ちながらなので、こじつけといえばこじつけだけれど。『きっと額縁がそういう絵を呼び寄せたんだよ』とちょっとオカルトチック(?)な見解となったのでした。

 ドーナツといえば、版画制作の時につけてるエプロンもミスドのユニフォームのお下がりというぐらい日頃ミスドひとすじの私なのですが、今回のギャラリーのとなりにスタバがあり、たびたびコーヒーを買いにいってドーナツもよく買っていました。すごーくおいしい!それから、また近くには元々お気に入りのうどん屋兼飲み屋があり、搬入の後をはじめ、さそう友達はいれかわりつつも1週間に3回ほど通いました。ヤング麺カレースープというかなり記憶にのこるネーミングのカレーうどんがお薦めで、さらにその友人がまた友人を連れて・・と、ドーナツとカレーうどんを堪能した1週間でもありました。もちろん食べ物だけじゃなく、とても充実した1週間でした。来てくれた皆様ほんとうにありがとうございました!(つづく)


4月17日(日曜日)

 先週前半はちょっとのんびり休みをとった。寒かったし。後半はこそこそと作品行商(?)ならぬ委託のお願いや、ぷちぷち仕事やグループ展の打上げの飲み会など。場所はもちろん先週も書いた「ヤング麺カレースープ」のお店です。でも今回の仕上げは胡麻だれうどんでした。これもおいしいぃ。

 その後、レンブラントの作品を検索してみたのですが、自分でネタに使って盛り上げておいてなんですが、レンブラントのお母さんの肖像画は寒さきびしいフランドルの苦労人というようなイメージでした。イメージなので正確ではない。今月の絵のようなのほほんとした感じは一切皆無でした。もちろんドーナツももっていません。比べてはいけません(だれも比べてないけど)。そして先週のグループ展で発表したグラフィック・ノベルですが、ずっと髪の上向きに長い女性と女の子の二人のお話ですが、ひとつ番外編として、リャマが登場しました。ブログの方では少し書きましたが、(やっぱり)かわいいので、ちょっと人気者でした。せっかくなので、リャマもののお話も続けたいと思うし(ストーリーは浮かんだ)、ふつーの版画というと変だけど今までどおりの版画もつくりたい。ということで、なにかと一段落してまた制作がんばりたいです。(つづく)


4月25日(月曜日)

とりあえずスワローズの古田選手2000本安打達成おめでとう!!とってもグレート。で、連休の予定なんてまだ先と思っていたらもう今週ですね。特に旅行の予定などはなく、ここ数年恒例の「イタリア映画祭」が楽しみ。今年は5作品券を購入し2日間でまとめて観ようという壮大な計画。

 ふだん版画はみんなエディション分刷りあげてしまう方なのだが、先日のグループ展にだしたグラフィック・ノベルは今頃注文分をすっている。展示分しか作っていなかったのだ。「リャマ」はほんとに小さい作品なので、買ってくれたお友達に渡すために、きのうかわいいふわふわボックスをつくった。こんなところにも製本教室でならったことが役にたつ。それこそ糊の使い分けとか塗り方とか。とりあえず作品を全部すりあげて、まだ売済でない「アルフレスコ・ランチョン」は少し手直しをしようかと思う。とりあえずそれを仕上げよう。仕事柄連休はべつに関係ないのだが、でもきっと連休は休んでしまうのだ。それから新しい作品もつくろう。さしあたって、わりと小さめの手頃なサイズの作品をいくつかつくりたい。あと初夏までにアメリカをはじめとする17人の版画家とポートフォリオをつくる企画に参加することにもなっているので、そちらも楽しみ。これはいわば作品交換会みたいなもので、エディション24枚の作品をつくり、それを参加の各版画家、発起人所属の大学の資料館、またスポンサーの人などに寄贈するのだ。決まっているのは紙のサイズと締切とテーマ「On the Edge」のみ。オンザエッヂ。・・よく考えなくては。(つづく)

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