gallery talk 今月の一枚
No.53 May 2005

"Coprire 1"

ed.15, 16cm x 16cm,lithography,1998

このサイトやコーナーの意見・感想を送る

5月1日(日曜日)

 大型連休いかがおすごしでしょうか。私は昨日楽しみにしてたイタリア映画を朝から3本つづけてみました。感想などはブログにて。さて、ちょっとトップページが(また)模様がえになりました。ショップの部分などもう少し連休中に工事したいと思っています。今月はひさしぶりにだいぶ昔の作品を持ってきました。

 今年はずっとグラフィック・ノベルの制作が中心であまり版画らしい版画をつくっていないというのもありますが、5月のさわやかな空気にあわせるには、最近の作品はちょっと色が強すぎる気がして、わりと明るくコギレイな作風の時代(笑)のものを選んでみました。タイトルは「コプリーレ」とよみます。1なのは、「コプリーレ2」(ほんとは数字はどちらもローマ数字)という作品も一緒につくったからです。イタリア語で包むとか覆う(cover)という意味で、ついでに「スコプリーレ」(=discover)という作品もあります。今からみれば解き墨の濃淡の調子の描画におおいに不満があるところですが、それは7年前の作品をみて成長を知るということで前向きに考えておこう。この時代を含め、初期の頃の作品は、やはり作品としては不出来さを指摘されることがより多いのだけれど、実は黙っていたのですが、今年の2月に東京のデパートで個展をした際に、あえてこの時代のものばかり出品しました。会場の性格もあるけれど、とにかく準備のために当時の作品をまとめて引っぱり出して見てみると、今はもう絶対こういう作品は作らないし作りたいとあまり思わないし、実際つくれないと思うのだけれど、それはそれで、私として好き嫌いでいうと、やはり好きな作品がとても多いです。これもそういう好きな作品のひとつ。ここ近年の解き墨を技能向上をもって、この作品に関しては、リメイクもちろん同じ絵を描き直すだけでないリメイクをしてみたいと思っています。では、今月もよろしくおねがいします。(つづく)


5月9日(月曜日)

ゴールデンウィークも過ぎたのに、とりかかった仕事場の片づけが収拾つかなくなって作業する場所もない今日この頃。仕事がら紙クズ屋になりやすい上にモノを捨てられない質もあいまって、今のところに移って5年目。あんなに閑散としていた場所がモノであふれかえっている。数日内にすっきりしないと。

 紙クズ屋になっていく主な原因は、ちょっとしたラフスケッチでも捨てないからだ。実家には幼稚園の頃のお絵描きも高校生のときの石膏デッサンも残ってるぐらいだ。イラストの仕事などは仕事が完了すればラフや下書きは捨てるけどやはり原画(データ納品の今でも、原画は手描きなので)はとっておく。ゲラ刷りみたいのもとっておく。版画に使う紙は大抵きまっているが、イラストなど使う紙、または描画画材など使ってみないとわからないので、買うだけかってやはり希望に合わずに使わないものもたくさんある。でもモノとしてはまったく使えるものなので捨てるのは忍びない。でもきっと使わない。でもたまーーーーに「あ!あの時の!」とあとになって役立つことがごくごくたまにある。そうやってなんだかよくわからないうちに色んなものが増えていく。

 作品もエディション分を刷り切ってしまうので、押し入れを一つ占領している。自分がつくり出したものは、私にとってはかけがえのないものだけれど、たまにこんなに作ってどーするのさ、と思ったりする。マップケースなどがあればまだいいのだが、そろそろちゃんとした棚を作ろうかな。重いプレス機そしてこの作品と、なかなか「身軽」になれないのだが(物理的にでなく)過去の作品を捨て去って新しい作品を作ろうと思います。片付けがすんだら。過去を断ち切って・・なんて書こうとして、でもそれは今に続いているものをそういう風にするのもなんだかなぁなんて考えていると、今月の作品もなんか「Branches」とか最近でも「Three-Story Sky」など同じ系統になるような気がしてきました。そして道はつづく、のかも。と思いつくままに書いていていいのか!(つづく)


5月16日(月曜日)

 なんとかお仕事部屋の片付けは済んだ。散逸していた趣味で収集しているポストカードも箱にまとめてしまう。旅先そして美術館などにいくと大抵買っているので、500枚ぐらいになったかも。そういうわけでさあ仕事だ!と思いながら、お友達に借りたイタリア語の「ナンクロ」雑誌で遊び出すのであった。部屋はかたづいても人は変わらない。

 普通のクロスワードパズルも好きなのだが、ヒントが辞書を引いてもわからないようなこと(イタリア限定有名人の名前とか)だとお手上げなので、ナンクロの方がわりと楽しい。そういえば、イタリア限定笑い話のなぞの話をブログでしています。お時間ありましたらみてみてください。ブログでこのところイタリア映画祭のネタをつづけていて、はじめてトラックバックなるものをしてもらいました。2件ほど。やはり「共有したい関心」というか、話題の共通性があるからかしら?と思い、つまり今までの私の作品やら展覧会の話やらはそういう「共有したい関心事」じゃないのかしら?・・・・と一瞬かなしく思い、でもぐっとこらえました(笑)。いまや一部限定とはいえ人気の映画祭と比べても仕方あるまい。でも先日も版画工房にいって、お友達とフレンドリーに制作することについてお話したところでした。もちろん集中して制作しなくてはいけないのだけど、それと人をよせつけない無言とは違うのだ。大事な事だとおもいました。ヘッドホンして制作している私は論外ですが(笑)。

 実は作品についても「ひとりよがり感」の克服というのは、ここ近年の課題のひとつでもある。作品が人をよせつかないのは、本当によくない。というかものすごく残念なことです。べつに高く評価されると言う意味でも、すごく人気があるという意味ではない。自分の心の思いで精一杯で、その作品に他の人が共感をもつ居場所を作っておかないといけない。何をいまさらそんな基本的なことをと思われるかもしれないけれど、でも今だにそういう時点でまごついているのが事実なのだからなんとか頑張るしかないですね。そんなことで、今年はフレンドリーな作品を心掛けたいと思います。(つづく)


5月23日(月曜日)

 先週末は、片付けにひきつづきMacの掃除とOSバージョンアップを始めたのですが、Macは本当にきれいさっぱりになりました。中身が・・。結局なかにはいってるメモリがあまりやる気がないらしく、修理または買換えを考えることになりました。

 来週のここの更新にはどうにかなっているはずでしょう(たぶん)。ブログはいつもどおり営業の予定です。どうぞみてみてくださいね。コメント、トラックバック歓迎いたします。そんなわけで、今日はこのへんで。


back to home