No. 60 - December 2005
gallery talk 今月の一枚

"FIAT LUX!" (光あれ!)
ed.5, 57cm x 42cm, lithograph, 1993

12月1日(木曜日)

 うわー、もう師走だよ。なんだかあっという間に1年たってしまいました。とりあえず年賀状の準備しないとなあ。掃除もしないといけない。なんだか、気ばかり焦りますね。というか12月になると、わけもなくあたふたしたい気持ちになってくるのは、本当はのんき過ぎるからなのかもしれない。

今月の一枚は、とっても懐かしい初期の作品をもってきました。(つづく)


12月12日(月曜日)

  初雪@東京!!そんなこの頃、たのしい忘年会をすでに2つ。暴飲まではしないけど、わりと暴食しがちなので気をつけよう、と思うそばから、自宅忘年会パーティの残り物をつまんでいるのであった。こういう時お料理上手は株が上がるね。もちろん私のことではなく。クリスマスオーナメントの形のパスタで、先日お店で食べておいしかったヤリイカとブロッコリーのパスタを作ったものの、パスタのゆで時間タイマーセット間違えて、うにうにになってしまった。あとはおでん。とってもボーダーレス(笑)。

 ひとしきり銅版画初心者コースをしたのち、いよいよ本格的にリトに復帰しようと思ったら、海外在住の友人向けにグリーティングカード(クリスマスカード)つくってないのを思いだす。11月中に作って発送しなきゃ間に合わないのに!と毎年12月になってから気づく。といっても10枚もないぐらいなので、銅版画で作ってみた。版がちっさいのもあるが、だいぶスムーズに作業が出来るようになった(当社比)。

 先日、外苑前のいちょう並木鑑賞しつつランチをとった。通りすがりのベルコモで靴やバックのセールをしているというので、ふらりと立ち寄ってみたら、いかにも売れ残り風な同じバックがたくさんおいてある。とっても横長で深さが浅いトートバッグだ。元値段は不明だが、1000円でも売れ残るわけだなーというバッグ。しかし!!「これは、両脇にスリットをいれたら、両手ローラーを入れるのにすごくちょうどいいかも!」と、サタデーナイトフィーバーの決めポーズ(?)の小さなパターン入りスニーカーを手にしつつも、版画のことは忘れない、えらい私は思ったのでした。1000円ならダメもとだわ、と買って手を加えてみると、まさにお誂えのようにぴったり!

 版画ローラーは、ローラー部分が左右が30cm弱、直径が15cmぐらい、そして両脇に木の取っ手が10cmずつぐらい飛び出している。さすがにむき出しで保管はしないので、ローラー部分のみ箱に収めて、取っ手は箱からつきだした状態で、色インク摺り用のゴムローラーと製版用の裏側ローラーと2つもっていて、版画工房と自宅アトリエと両方で使うこともあり、持ち歩く時はなかなか不便していたのだ。

 そのトートバッグはまさにその箱がぴったり収まる形で、しかも取っ手が飛び出す両脇は外ポケットがついているので、袋の両脇にスリットを入れて取っ手が出るようにしても、外ポケットのおかげで外へははみ出ないのだ。こんなことなら、2つ買えばよかったよぅ。

 版画は道具や用具に頼るところが大きい作業だし、職人さんのようにその維持管理の能力が、作品にあらわれるものだと思う(そう思わない人もいるし、それは各人の自由だけど、残念ながら共有の制作場でもずさんな扱いをする人がいる)。なにより道具好きでもあるので、たかが持ち歩きようのトートバックが出来ただけでも、なぜか結構うれしかったのでした。

今週末はアンコウ鍋だ!(つづく)

補記(2006/01/01)その後、ローラー入れとなったトートバックは、今どきのお犬サマバッグだったのでは・・というお話をいただきました。いわれてみれば、ミニチュアダックスフンドなどいれたら、ちょうど良い感じです。それにしても、犬ちゃんをバッグに入れて持ち歩いてる人を時々みつけますが、あまりにも荷物然としてもっているのをみると、とってもかわいそうにおもいます。よい犬の年になりますように。


12月19日(月曜日)

 日本全国さむいようです。ところで、いきなり内輪話で恐縮ですが、大学のグラフィック同期のみなさんへ。来年早々同窓会することになりました。連絡が届いてない方これをみたらメールください。以上、業務連絡おわり。

 ひきつづき、忘年会づくしのこの頃ですが先日はあんこう鍋!すべてが美味しいお店でしたが、味噌仕立てのお鍋に切り干し大根がマロニーちゃんのごとくはいっていて、すっごくおいしかった。しかし直前に火事騒動(火事じゃなかったけど)でお店のそばに消防車が何台も大集結していてびっくり。おそるおそる立ち入り禁止テープまでいって(行くなよ>自分)消防士さんに「このへんのお店に行くんですけど、どーしたものでしょう」と問い合わせてしまった。結局ぜんぜん何でもなかったらしく、お店も通常営業。よかったです。

 なんて食べたり飲んだり食べたりしてばっかりのようですが、それなりに制作もしています。銅版画でのグリーティングカードも作り終え、やっとリトを再開しました。最近寒いし、銅版画はわりと工房内でも暖かいところでの作業だし、そもそもあまり肉体労働ではないので、ぬくぬくと着込んでいたこの頃だったのだが、その調子でリトをやったら、いきなり汗をかきました・・。まあ、寒いしちょうどいいや。

 同じ工房では、まわりの人は年賀状作りをしている人が多いのだけど、私はまだどの技法で作るか考え中だし、そもそもいい加減ふつーの作品作りをしないとひとさまにお見せするものがなくなって来ているので、さくさくと制作に励むことにした。とりあえず、もう1週間ぐらいしたら焦って考えようと思う(笑)。このサイトのSHOPも、まだ開店してないし・・。もう今年も2週間しかないってアンビリーバブル。

 しかし今週の忘年会で行こうと思っていた私の好きなうどん屋さんはもう予約いっぱいだって。がつかり


12月28日(水曜日)

 今年の忘年会は全般に当たり続きで、先週はベルギービール飲み比べなどしました。他にもいろいろ美味しい宴会ばかりでした。そんなわけでAmazonでヨガのDVDなど買ってみたものの、こたつに入ってお菓子を食べつつ鑑賞するにとどまっています。意味なさすぎ。来年から心を入れ替えたいと思います。

 版画工房の年末恒例大掃除と忘年会も済み、次は年賀状だ!と飛びかかりたいところですが、ちょっと小休止。録画しておいたシロクマの番組を見て和む。ふわふわで可愛すぎる!ふわふわで可愛くて和むといえば、今年のうちのカレンダーはパンダとリャマだった。来年の買ってない。どうしよう。

 ここ数日、飲んだり食べたりしてばっかりのようですが、版画工房で制作中のまま年越しをするのがいやなので、実はものすごい勢いで制作もしていました。私の通っているところでは、リトグラフは洗濯物の物干しのように、ポールに渡した洗濯ばさみで吊して干しています。干すというとヘンだけど、実際にインクが乾くまで(乾燥して乾くのでなく、油絵のようにインクが酸化して乾くので時間がかかる)吊しておくのです。人によりますが、私は多版多色刷り作品で後からの刷り増しは労多くして功少なしなので、あらかじめ決めたエディション数を一度に刷り上げます。なので、洗濯物のようにおなじ版画作品が10枚とか20枚とか並んで吊されることになります。

 工房の大掃除の時に、私が作品を吊してる場所は通り道に近いので、掃除のじゃまになるし、万一作品が汚れるのもいやだし、休暇中に放置しても次の版のインクののりも悪くなるだけなので、大掃除の前に仕上げて、作品は片づけます。まだ刷り上がったばかりで乾いてないので、うちに持って帰ってすぐ部屋の壁に架けた物干しに、すりあげた11枚を洗濯ばさみでとめて吊しています。まさにふだんタオルとかTシャツとか洗濯物を干すあれです。あと最低1週間ぐらいはこのままにします。

 だいたい私はひとつの作品をつくるのに1か月近くかかるトロい人なのですが、前回の更新をみると、19日のに「リトを再開しました」とある。それをがんばって仕上げたのでした。もちろん刷る作業の前に、スケッチをしたり版を作ったりするし、とりわけ今回の作品はスケッチ期間がとても長かったのでトータルすればやはり時間がかかった作品だけど、刷る間隔を少し短めにして、かえってリズムよく制作が進んだと思う。

 普通は、次の版を重ねるのに、前の版のインクがさわって指につかない程度には乾いているのが理想的だ。そして作品もできあがり予想図は脳内にあるものの、実際に版を重ねて初めて見えてくるものもあるので、版への描画、製版、刷りと各作業ステータスを自転車操業のように、続けていく。たとえば1版目の描画、製版が済んで、(製版のあと最低なか1日おくのが理想)刷りをして、そして仕上がりをみて、2版目を描画する、そして製版、1版目のうえに重ねて刷り・・の繰り返しである。

 そんな感じで、普段は時間をとることで、煮詰めすぎることもあるのだが、今回は最初にイメージがとても明確だったこともあり、すごく早く(もちろん手を抜くのでなく)、またてきぱきと次の版へと作業を重ねることができて、とてもよかった。一年の締めくくりの作業がわりと納得のいくものだったので、とても気分がよかったです。

 今年はもう一度更新したいとおもってます!ではまた。

※と思ったら、年が明けてしまいました・・。(20006/01/01)

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