No. 68 - August 2006
gallery talk 今月の一枚


"Hill"

ed.10, 10cm x 10cm,

Lithography, 2003年制作

8月1日(日曜日)

 毎日じとじとしててやだなーと思っているうちに、梅雨も明け、気がつけば8月である。個展の作品は間に合うんでしょうか。いつも同じ時期(1年おきの11月)に個展をしているから、制作以外のルーティンな準備の「しめきり」具合もわかってはいるものの、構成がうまくまとまらないので、DMもまとまらない。

 今回はいつものリトグラフはもちろん、前回の個展でちょこっと出したグラフィック・ノベルをもう少し多く出す予定。リトグラフ作品とこのグラフィック・ノベルのかねあいがまだ決まらない。会場で全作品をみれば、それなりにまとまりを感じてもらえるようにはなる予定(希望的予定)だし、自分のなかでソースは同じ作品ではあるけれど、あまりにも傍目に毛色がちがうこの2種類の作品群を、どう一枚のDMでご紹介するものか・・と考え中。一時期はペンネームでも考えて、個展なのに偽装二人展にしようかとも考えたりしてみた。さすがにいつものように、ぼーっと考えるだけでなく、考えつつ作品は作品でつくっている。

 一週間ぐらい予定が遅れてて、版画工房の夏休み前に大きい作品を刷り終え(この点だけ長かった梅雨で助かった)たものの、春頃につくった銅版画の手直しをエアコンの効いた工房で夏休み前にまったりとするはずだった1週間が消えそうな予感。実際は、工房のエアコンはずっと壊れたままだったので、しかも講師の中には暑がりでないうえに、自分がすわってるだけだと、動き回って作業している人が暑いだろうと思いつかないらしく、エアコンが壊れてうるさいから切っていたり、けっこう悲しい制作過程であった。とにかくでかいリト作品が出来上がる直前にようやくエアコンは直り、最後の1版ぐらい涼しい環境で制作できた。そして、夏休み前のひとときを、エアコンの冷風が直撃する場所でさむイボつくりながら銅版画の仕事をする予定だったのだけど、夏休み前の大掃除の準備、個人的用具の片づけ手入れや、個人的なものじゃないけど誰も手入れしてくれない用具の片づけや手入れをする時間を考えると、銅版画を涼しげにする予定がなさそうな予感。せめて1日でもできるとよいけど。・・・と、今月の一枚の話をなにもせずに始まる8月であった。(づづく)


8月13日(日曜日)

 旧盆!おとといは、プチ夏休みリゾートとして日帰りで海の近くのランチバイキング&プール&スパを楽しんだ。日帰りとはいえ旅行は旅行、いつものように旅先からの自分への絵ハガキ描いたりして投函も忘れない。お天気がよかったら水平線もはっきり見えて、露天風呂からの眺めもよかったろうに・・と思いつつも、一日ずれて昨日のように派手な落雷にならなかったのでよかったです。稲光をながめつつ露天風呂というのも一興だったかもしれないけど。

 前の日曜日に版画工房の大掃除があって、工房も夏休みとなったのだけど、先週も描いたとおりに、ちょっと作業の予定がおくれてしまって、銅版画の作業が出来なかった。少し家でできるところはやっておこう・・と持ち帰って来たものの、あちこち出かけて(帰ってきてからもテレビみたりしたり)あまりはかどらない。だいたい「夏休みになってしまうので、その間に家でこれを摺ろう」(リトグラフのプレス機は自宅にあるので)と、おもって準備したりするわりに、あっという間に一週間がすぎて、結局なにもはかどらないまま、いつもの工房で作業するのが常だ。でも、今年もやはり幻の「夏休みに摺ろうと思った版」はつくっておいた。さらに銅版画の加筆・・。でも、結局、一週間でそんなにたくさんできるわきゃーないのであった。

 しかも、この夏休み、私にとって最重要任務は部屋の掃除だった。予定の1/100ぐらいは、ちょっとしてみた。昨日も雷雨がやんでから、「風水的にきれいに片づけると云々・・」のような本を読みながら、知人主宰の版画工房展にいったりして、結局かえってきてからも、ネットしたり、メール書いたり、テレビみたりして、時は過ぎてゆくのみだった。・・・とにかく、また今週もがんばろう。目標にむかって。(つづく)


8月20日(日曜日)

 とっても暑い。でも、上野でやってるルーブル展が今日までなので、仕方なく早起きをして出かけた。会期末期は早くから開いてるとあったが、10時頃ついてみると予想以上の長蛇の列。しかも暑い。しかし「マルスらしい」の見たかったのである。他、イラン人女性のコミック「ペルセポリス」を最近読んでる私にタイムリーだった「ペルシャ文明展」も見に行った。そのへんはブログにて。

 そんなわけで、週末に予定していた部屋の掃除はまたも先延ばしされ、真夏仕様制作モードとして、実家でがんがんエアコンきかせてリトグラフの小品を製作し、版画工房ではおとなしく銅版画(春に作っていたもの)の加筆および刷りなどしてみる。とはいえ、版画工房もやっとエアコンが普通に昨日するように修理されたようで、かなり涼しくなっている。

 銅版画ももともと初心者ながら、季節労働のごとく短期間に集中してやるものの、あとは放置ということが多く、とりあえず最低限ひとりで作業出来るようになったものの、なかなか基本的な作業が手際よくはいかない。

 リトグラフをやっていると、版面のインクを落としたりする作業以外、めったに汚れる作業がない。というか「ドロドロに汚れまくったりするような仕方をしない」ので、いつもコギレイに作業をしている。使っている道具類も(私物に限っては)とてもコギレイだ。なので、銅版画で手際がわるくゴギタナクなる自分がとっても悲しい。

 とりあえず8月中にもしくは9月前半に銅版画をしあげて、またリトグラフに集中したい。それにしても、ほんとに暑い。そろそろDMの準備もしないと。では、また。(つづく)


8月28日(月曜日)

 先週末は、外国に住んでる中高時代の友達が「一週間の出張」で帰国してたので、閉幕間際の若冲展など一緒に見る。すんごい人だった。とりわけゾウの前では通勤ラッシュの電車のような混雑、そして進まない。途中、おなかも空いたので館内でランチしたのだけど、かねてより私が憤慨している値段だけ「レストラン」になったものの、料理の中身は「食券もぎりの食堂」のままな美術館内レストラン事情の一端を、ひさびさに帰国中の友人に実感してもらう。久しぶりに会う友達と館内レストランへの失望を語り合うのもなんだけど、こんなかんじで自然にいつも顔合わせしてるかのような話になってしまって、結局、別れた後であれもこれも話したかった・・なんて思うことになるのでした。

 今月ももう終盤となり、あとはだんだん涼しくなってくれるのを祈るばかり。そして、版画の制作も銅版画とリトを、工房と家で同時進行していたら、リトの製版の方がうまくいかなかった。やっぱり両方やると気が散るものなのだろうか。というか、銅版画とは比べようもないぐらいリトの方が慣れているので、かえって気を抜いてしまったのかも。それとも銅版画も同じようにうまくいってないのに、うまくいってないと見分けがついてないだけかもしれない。いずれにせよ、ちゃんとやり直そう。

 DMの準備などは当初の予定より遅れているものの、全体の構成などのアイディアはまとまってきた。銅版画といつものリトグラフとの兼ね合いを、どーするものか・・と思っていたのだけれど、とりあえず、善し悪しは別にして(笑)自分で方向を決めた。なにより、今までになく作品の準備が遅れているので、とにかく作品を作ろう・・と今月も(?)おもいつつ。


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