13日の金曜日

令和初13日の金曜日だそうで。
気にすることないけど、やっぱり気になる数字の話を思い出しました。

当然のことながら13を忌み嫌う方は多い。
いま開催中のブエルタ・エスパーニャ(自転車レース)でも、背番号13の選手がそのゼッケンを上下逆さにつけて厄払い?してるようなのを見ました。

日本でも4や9って同じで、今はそれほどでもないけど、病室の番号や団地の棟番号でも飛んでたり。
かつては、そんなに珍しいことではありませんでした。

それを実感したのが、だいぶ前だけど個展の時。
並んだ作品のなかに、エディション番号「4/10」のものがありました。
その時私は不在だったのだけど、その作品を気に入ってくれたお客様がいらして、でも「4」じゃないのが欲しい、とのことで対応しきれず結局それきりに。

ご自身はもちろん、もし贈り物に考えてらして、それが先方のお祝いやまた病気の方がいらっしゃったりしたら、そりゃ私だって「4」は避けたい。
お気持ちはよくわかる。

なので、それ以後つくる作品は、そんなの最初からなくしちゃうことにしました。
まあ正直いうと、そんな絵の端っこについてる小さな番号ひとつで売りそびれてしまうなら(笑)、さっさと変えますよってことで。
買おうと思ったけど、やっぱりやめた、の口実だったかもしれませんが。

そんなわけで今の私の版画作品は、最初から「4」と「9」はないです。
全体の枚数(分母)が10だとしたら、3/10の次は5/10。
8/10の次は10/10になります。
分母数がもっとあるときは「13」もなし。
さすがにそれ以上は、あれこれ考え出すとキリがないので、普通にしてます。

画像は先日見に行った「ボルタンスキー展」で撮ったもの。

Tiny Art Collectionに参加します。

きょう9月4日から、東京・初台でグループ展に参加します。
Tiny Art Collectionというタイトル通り、手のひらサイズの小さい作品です。

私は展示するのは写真の4作品。リトグラフ3つと銅版画1つです。

残念ながらどれも新作ではないのですが、それぞれの額縁との組み合わせははじめて。そして額縁はどれも一点ものなのです。いわば一期一会。

そして、左端の赤い作品をのぞく3点は、なんと!ブローチにもなります。

写真のとおり、棚の上に置くこともできるし、もちろん壁にかけることもできます。そして、ブローチにしてお出かけのお供にも。

ぜひ会場でお手にとってご覧いただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

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Tiny Art Collection
MOTOYA Book Cafe Gallery(初台)
2019年9月4日(水)-22日(日)*月・火はお休み
13:00−20:00 *入場は30分前まで *最終日22日は17時まで
*Cafeでの展示になりますので、ワンドリンクオーダーをお願いします。

旅をしてきたポストカード(イタリア編)

おかげさまにて、夏のグループ展示「作家Zakka百貨展 vol.8」は賑やかに閉幕となりました。
猛暑のなか会場に足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました!

今回の展示は「WE ARE ALL TRAVELERS!」を合言葉に、
「旅」という共通テーマのある展示でした。

とはいえ、最近はすっかり旅とは縁遠いわたし。
だけど、作品だったら旅に出かけることもできるんじゃない?ということで、
リトグラフでつくったポストカードたちを旅に出しました。

旅に出たリトグラフのポストカードたちは。海外に住む友人たちの協力を得て、
「旅をして来たポストカード」として展示しました。

なにより見どころは、ポストカードたちの旅のなかま、各国の切手です。

そんなわけで、展示した切手の数々をご紹介します。
(ふたたび「旅」にでたポストカードも含みます)

まずは、イタリア編から。

*   *   *

1.

右側から(以下同)。

・コッラド・ジアキント生誕300年記念。絵は、その生地モルフェッタ(プーリア州)のサンタ・マリア・アッスンタ教会にある作品から。2003年発行。

・ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)にあるフレスコ画「黄金門の出会い」。2003年発行

・フラ・アンジェリコのサン・マルコ美術館(フィレンツェ)にあるフレスコ画「受胎告知」。2005年クリスマス用。

・「アートのなかの女性たち」シリーズ。ウフィツィ美術館にあるボッティチェッリの「春」の登場人物から。絵はエングレーヴィング作家さんらしいリータ・モレナさんによるもの。

そして、これのいちばんスゴイのは、投函地フォリーニョの有名なお祭り「ジョストラ・デラ・クインターナ」の記念押印がついていること!

2.

・フィリッポ・リッピのサン・ステファノ聖堂(フィレンツェ近郊の町プラート)にあるフレスコ画「聖ステパノと洗礼者ヨハネの生涯」から「ステパノの葬儀」の場面の一部。2005年発行。

・同じシリーズから「聖ユリアヌスへの暇乞い」の一場面。

・(1)にあるのと同じフラ・アンジェリコの「受胎告知」。

3.

・チマ・ブーエのサン・ドメニコ教会(アレッツォ)にある十字架磔刑図より。立体的にもみえる特殊印刷の高額切手。2002年発行。

この切手を入手した時、あまりにも素晴らしくて、ついアレッツォのサン・ドメニコ教会まで行きました。ホンモノにお目にかかり、そこで磔刑図の絵葉書を購入して、この切手を貼って、自宅宛に送って大満足。ジョット切手でも、切手を手に入れたことで、スクロヴェーニ礼拝堂まで行ってみたことがあります。

4.

・イタリアンデザイン「ハイファッション」切手シリーズのなかから、ドルチェ&ガッバーナのブラジャー。他にもアルマーニとか。2002年発行。

・プライオリティメール(優先郵便、速達みたいなやつ?)用の切手。2003年発行。

・2006年のトリノ冬季オリンピック記念。オリンピックマスコット「ネーヴェ」と「グリッツ」。「オリンピックで会いましょう!」って言っている。荒川静香さんが金メダルのとき。切手は前年の2005年発行。

・「道路安全」切手。シートベルトの背景はいろんな道路標識に彩られたイタリア。2004年発行。

5.

・自動車月刊誌「クアトロルオーテ」(四輪という意味)創刊50周年記念。赤い車は、アルファロメオ・ジュリエッタ。創刊号の表紙そのままらしい。2006年発行。

・アリナーリ兄弟社創業150周年記念。世界最古の写真アーカイブの会社らしいけど。なんで自転車に乗ってるかはわからず。

・「エウロパリア」という欧州持ち回りで開催されてる文化芸術イベントのイタリア開催記念。ジョルジョ・モランディの絵。2003年発行。

・(4)と同じオリンピック切手。

6.

・パニーニ社が発行しているサッカー選手のトレーディングカード(プロ野球選手カードみたいなもの?)雑誌の創刊45周年記念。2006年発行。

ちなみに、下の写真はイタリアに住んでた友人が昔くれた、ヨーグルトのおまけについてたというサッカー選手マグネット。これもパニーニ社によるものでした。ちょうどワールドカップ優勝したころの黄金期のアッズーリなのかな。

*  *  *

イタリアからは、友人や友人のご家族までみなさまにご協力いただきました。
本当に皆さまありがとうございました! 
Vi ringrazio tanto da cuore!! Questo progetto non è stato compiuto senza di voi.

photo by Matteo


アメリカのハワイ、シアトルから来たものにつづきます(近日中に)。