猫たちのこと 1

猫の日!

なので今日は、うちの猫たちのことを書こうと思います。

────と、思って書き始めて見たら、とてつもなく長文になり、かつ、まだ話が本題にはいらないことが判明したので、これから、不定期に「連載」しようかとおもいます。

ちょうど一年ぐらい前にも、ちょっと書いたけれど()、そのあと残念ながらガブリエルちゃんは闘病ののち亡くなってしまいました。なので、いまは2匹います。ラファエルちゃんと、ウリエルちゃん。みんな兄弟です。

そんな3匹がうちに来るまでや、それぞれの猫たちへの一方的な激しい思い入れなど、ようするにしつこいまでの猫自慢なあれこれを書ければと思います。

ほんとにしつこい内容になると思うので、どうぞご容赦ください、笑。

そんなわけで、今回はまず、猫たちのお母さんの紹介。

前に暮らしていたアパート周りにはもともと猫が多く、うちの猫たちのお母さん(ハナクロちゃん)もその1匹でした。よく一緒にいた兄弟(こちらはチェーザレちゃんと命名)とそろって、軒下でよく遊んでいました。

私の住むアパートは、大家さんちの敷地内にあって、緑がとてもゆたかだったので、とても猫フレンドリーな環境だったのだとおもいます。近所の飼い猫たちも、よく気持ちよさそうに過ごしていました。

左のお鼻が黒いのがハナクロちゃん。右はチェーザレちゃん。

ちなみに、そのまたお母さん(おばあちゃん)も、アパート周りにいた地域猫でした。名前はつけませんでした。

この写真だとわかりにくいのだけど、背中の背骨の線をさかいに左右で柄のパターンがまったく違っていて、なんだかチェシャ猫のように魔力がある感じでした。お付き合いはほとんどなかったけど。

で、ハナクロちゃんと兄弟のチェーザレ(この頃チェーザレにはまってたので、笑)は、この頃はまだどこかにメインの餌場があったみたいで、うちではたまに、わたしが遊んでもらいたくて、カリカリをあげたりしていました。

雄猫のチェーザレちゃんはほんとうにおっとりした猫さん。子猫を卒業すると、すぐボランティアさんたちにTNRしてもらっていました。
そして、みんなのお母さんになるハナクロちゃんは、ものすごく警戒心が強い。というか、人を怖がる猫でした。でも、飼い猫でないなら、やたらと人に気を許さ位ないのも、また一つの処世術。ほどほどの距離を保ちつづけました。
しかし、ボランティアさんたちにもまったく気を許さなかったようで、いつのまにか子猫を4匹産んでいたのでした。

あれ、なんだかハナクロちゃんお腹大きくない?って思った時はもう出産後で、まわりをよくみたら、ちっこい猫たちがいて、びっくり!
そのうち、母になったハナクロちゃんが激ヤセし、子猫たちをくわえて、うちに連れてくるようになりました。そして「じゃ、あとはよろしくね」とばかりに失踪してしまったのです……。


────これは、引き受けるしかない。

まだ手のひらに乗っかるぐらいの子猫4匹の命が私にかかっているっっ。そうおもうと責任重大でした。とはいえ、みんな基本的に外で過ごしていたものの。
しかし、ハナクロちゃんは、このままのたれ死んでしまったのでは思ったほどでした(しばらくあとで、近所で桜耳猫として、カレシっぽい猫と一緒にいるところを目撃、笑)。

そのときはまだ、こんなにこの猫たちと一緒に生きていくことになるとはおもっていませんでした。

つづく。

油性インクで刷る「小さな活版印刷機」

一昨年の年末に発売された「大人の科学 小さな活版印刷機」。
わたしもすぐ買って、(ちょっとアレンジして)すぐ遊んだひとり。
当時Facebookのアルバムにまとめたやつを、今更だけど、こちらにも載せることにしました。

「ちょっとアレンジ」というのは、この小さな活版印刷機では
水性インクを使うことになっているのだけど、油性インクをつかうところ。

なにしろ、ふだんやってるリトグラフでは油性インクを使っています。
そう。油性インクならたくさん手持ちがあるから、という理由です(笑)。

まずは、道具から。印刷機以外はふだんもつかってるのばかり。

まず大事なのは、インクを巻きつけるローラーと台をカバーすること。
本来は、水性インクなので水で洗えばいいことになっていますが。


Press’n Sealというサランラップにうっすら糊がついてるようなやつで
ローラーとインク台をカバーします。
(プレスンシールはコストコだと激安らしいけど、大きいスーパーでもみかけます。
画材ではなく家庭用品なので、画材屋さんに買いに行かないようにね)。
上の画像はローラーに巻きつけて、はみ出たぶんを片方だけカッターで切ったところ。
ここでシワがよったりすると、インクの乗りがムラになるので、ピッとひっぱりつつぴったりつける。
ローラーが動いてインクで汚れるので、インク台のちょっと下まで覆っておきます。

これで油性インクが使えます。
写真のはイタリアはZecchi(ゼッキ)社の銅版画インク。ビストロ色(褐色)。
油性インクは、ほんとは、使う前によく練ってからつかいます。
これは写真用にインクから直接だしてるけど。

いよいよ、レバーを動かして、ローラーが動き出します。
インク台の上をコロコロころがって、ローラーがしたの植えた活字へ。
だけど、活字の背の高さがちょっと高いのがいる。
これはどうやって修正すればいいのやら。

とにかく、ぱたぱたと刷る!刷る!

そして、刷った後は、だいじなお片付け。

ローラーに巻きつけてあるプレスンシールを、ローラーを傷つけないようカッターで切れ目をいれて、ぺろりんとはがす。

インク台にはったプレスンシールもはがす。
はがせばすむので、洗うより手間かからずにらくちんです。

はずした活字は、ディソルビットという洗剤をかけてから水洗い
(画材ではなく家庭用品なので、画材屋さんに買いに行かない略)
油性インクをつかう版画の制作現場では、こういうインクを落とす作業に
ホワイトガソリンや灯油など使うところも多いけれど、
わたしはふだんの版画制作もこれで済ませている。臭いのやだもんね。
もし水洗いできないものであれば、このあとアルコールで拭いたりします。

活字を水洗いする時は、確実になくす自信があるので(笑)、
ちょうど流しのゴミ受けにつかってるストッキングタイプのがあったので
それに入れたまま洗い、入れたまま干すことに。

そして、活字はほんとになくしそうなので、ひと工夫。
百均のタッパーに練りゴムをひきつめ、そこにぷちぷちとさしました。
ひっくり返したぐらいで活字は落ちないけど、使うときはすぐ外れる。
また使って戻すときも、むにゅっと押し込めば済むのでらくちん。

以上、備忘録でした。

「ラファエルちゃーん!」「なに((ΦωΦ))?」
「ほらほら、ねこだいすき!!」
「やだこわいにげよう((ΦωΦ))」


Diario di visita: ブルーノ・ムナーリ

このところ展覧会の会期末の季節なんだろうか、というぐらい会期末が続き、
そのため、一週間のあいだに3回も展覧会回りすることに。

今回は世田谷美術館へ足を伸ばしたものの、乗るつもりだったバスの時間に
間に合わず、だらだら歩くことに。
しかし、美術館まで住宅地につづく道は、ほとんど緑道で、
リッチな土地って、緑の置き方が豊かだなーと常々思ってしまう。
お金出せば豪華な家は一軒建てられるけど、その道に植わってる巨木は
個人の財力でどうなるものでなし。
でも美術だって、バブル期のように、一点豪華な絵画を買ったって
その美術を育て守る人たちのいる環境がなければ、
ほんとに金融商品と変わらなくなってしまうよね。

なんて、余計なことを考えつつ歩いて、やっとつきました。
もう夕暮れ。

入ってすぐ、ゆらゆらモビール群が目に入ります。
今回の展覧会は「役に立たない機械」という副題がついてるのだけど、
このモビールたちの作品名がまさにそれでした。
モビールってなんか楽しそうで大好き。影がまたいい。

いろんな材質で作られてるようだけど
なかでも「陽極酸化アルミニウム」という素材のがありました。
小難しい名前だけど、昔懐かしのお弁当箱などのアルマイトや、
リトグラフのアルミ版(ただし再生版に限る)がまさにそれです。

くわしい仕組みはよく知らないけど。
でも、リトのアルミ版「ただし再生版に限る」というのは、
リトの版は、細かい目立てがされてるものだけど、
新品のアルミ版にそれがなされてるものと(裏はつるつる)、
再生版といって、印刷に使われた刷版の裏を目立てしたものがあって、
その刷版にする工程で、陽極酸化が施されてるそうです。

モビールといえば、私もプラ板にリトグラフを刷ったものと
版画に使ったアルミ版そのものをつかって、モビールを作ったことがありました。
なので、今回のをみて、もっと積極的に「陽極酸化アルミニウム」をつかって
またモビール作りたいと思ったのでした。
それこそ版画作品と、その刷り終わった後の版のモビールを
合わせて展示するとか──なんて、いろいろ妄想が膨らみました。

プラ板にリトを刷ったものと、リトのアルミ版そのもので作ったモビール。

ムナーリに話を戻して、とはいえ、ほんとうに包括的というか
絵画、絵本、デザイン、立体──いろんな作品があって
自分の作品づくりへの刺激を受けずにはいられなかった。
作品をみながら、自分の作品づくりを考えてしまうのでした。

たとえば、「旅行のための彫刻」という作品は
折りたたんでポータブルになるオブジェのことでした。
これをみて、私も以前すごく小さな作品をつくったときに、
「お散歩にも持っていけます」なんて、
わざとふざけたキャプションをつけたことがあって、
でも、もっと本格的に「お散歩用版画」ぐらいのタイトルつけたほうが
よかったんじゃないか……なんて思ったりもしました(笑)。

そして、ムナーリは日本にもよく来ていたようで
色鉛筆で書かれた作品のキャプションに
「クーピーペンシル」というのがありました。
これって、あのサクラクーピーペンシルだよね??
日本に来た時にみつけて気に入ったのかしら。
イタリア語のキャプションでは、mattita colorata(色鉛筆)とだけ。
きっと日本の人だけ、あああれか……なんて思えたかも。

ほんとにいろんな形の作品があって、もちろん見慣れた絵本の原画もたくさん。
とても楽しめました。

しかし、展覧会タイトルのデザインは、BRUNO のUとN、
そしてMUNARIのMとUがNが合体したようなデザイン。
だったら、カタカナのブルーノ・ムナーリも合体さればいいのに
(とはいえ、どうやって合体させようかな……)
なんて、しばし真剣に考えてしまった。

こんな?

みて「よかったー」「たのしかったー」というだけでなく、
ものすごくこちらの創作意欲が掻き立てられる展覧会でした。

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ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械を作った男
2018年11月17日(土)~2019年1月27日(日)
世田谷区立美術館 サイト