Book+に参加します。

6月5日(水)から、初台の Book cafe gallery MOTOYAさんにて始まる
「Book+」に参加します(展覧会詳細は末尾にて)。
ずっと「手作り本フェア」として続いて来たもので、私も数年ぶりの参加です。

今回の私の作品は、コルデル文学。
って、なんぞや!と思われる方も多いともいますが、じつは私もつい先日知ったばかり(笑)。

友達から素敵な絵本をもらって、その挿絵がブラジルの木版画家の手によるものと知り、その人のことをしらべていたら「Literatura de Cordelの挿絵で有名」とありました。 Literature de Cordelってなに??と思ってちょっと調べてみたら、露店などで洗濯物みたいに紐(コルデル)に吊るして販売されてた詩と絵(木版画が多かったそう)の冊子のことだそうで。直訳すると「紐文学」なのかな?
また、こういうページ数の少ないこの手の本はチャップ・ブックとも呼ばれているそう。

その売り方の形態はもちろん、身近に、それこそお使いにいったついでに露店で詩や版画に触れるってとても豊かだと思うのです。そして、そういうの私も作りたいと思いました。もちろんホンモノは見たことないので、あくまで想像ではあるものの。それがきっかけとなりました。

てことで、今回のBook+に出展するのがこちら。

「I TRE GATTI NOSTRI われらの3匹の猫」です。
なかの絵はすべてリトグラフで作り、とくに表1+4は直接リトグラフで刷られています(写真の右下にある左を向いてる猫がリトグラフの版の現物)。なかの絵もリトでつくったけれど、表紙以外はスキャンしてプリント、そしてそれをひとつとつ手でちくちくと綴じて製本しました。

猫の絵をかくのはとても難しいものの、それよりも詩を書くのが初めてのことでした。小学生とかそれ以来?

でもせっかくなので、果敢にも無謀にも四行連詩なるものにチャレンジし、韻をふまねばとあれこれひねりだした詩もついてます。なぜか、イタリア語と日本語でつくりました。イタリア語の方が韻が踏みやすいような。

そして、それがどんな詩かといえば、まさに「われらの三匹の猫」、うちの三匹の猫たちへの偏愛というか過剰な愛をしたためました。正確には「わたしの」でいいんだけど、イタリア語で韻をふむために「われら」と複数形になりました笑。

版画アトリエにいる3匹の猫。奥からガブリエル、ラファエル、ウリエルの兄弟猫。
ラファエルちゃん(猫)にラファエルちゃん(版画)をみせびらかすの図

もちろん「コルデル」らしく紐に吊るして展示するように作ったものですが、しかし今回は参加者の多いグループ展ということもあり、紐では吊るさず展示します。とはいえ冊子は自由に手にとってご覧いただけます。どうぞみてみてください!
紙の色は6色、綴り糸も白だったり違うのだったりしますが、中身はどれも同じです。一冊700円。どうぞよろしくお願いします。

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Book+
MOTOYA Book Cafe Gallery(初台)
2019年6月5日(水)−29日(土)13:00−20:00
月曜・火曜はお休み。
ただし、15日(土)16日(日)は日中貸切のため17:00−20:00
入場は閉店30分前まで。
*カフェでの展示になりますので、ワンドリンクオーダーお願いします。
東京都渋谷区初台2−24−7 地図
Phone.03-6362-2082




おまけ。2ヶ月ぐらい前の猫チャリティイベントでは、ちゃんと紐に吊るして展示しました。その時の様子です。

「世界を変えた書物」で作るカルトン

先月、上野の森美術館で開催されていた話題の「世界を変えた書物」展
なんとかギリギリ見に行くことができました。

科学系の本が中心ながら、やはり本という形、そして印刷をみるのはとても楽しい。
なにしろ、当時はまだ、印刷と版画ってそんなに離れてない。

私はよく、版画とくにリトグラフの技法を聞かれたときに、布にたとえてお答えすることがあります。
鶴の恩返しみたいなぱったんぱったん機織りも、工場の機械でがっしゃんがっしゃん大量に織るのも、タテ糸にヨコ糸通している原理はかわりない、版画と印刷も(とりわけリトグラフとオフセット印刷は)そんなかんじなんですよー、というふうに。
いまも手織り作業が生き続けているように、プレス機をぐるぐる回して一枚ずつ版画も生き続けています。

話戻って、この展覧会。
美しい図版も、銅版画などで一枚一枚刷られたもの、本が書かれた内容はもちろん、どれほどものとしても貴重で価値あるものだったのでしょう。
とりわけピラネージの銅版画が本になったのは、眼福としかいいようがない。

そして、グッズもいろいろあって、タブロイドサイズのプログラムが2種類ありました。
こういう紙モノには目がない私。もちろん手に取っているうちに、
・・・これで、カルトンつくれるんじゃない??と思ったのでした。

そうとなれば、予備も含めて多めに買い込んで(失敗したらいかんので笑)、作業あるのみ。

道具はいつものこんな感じです。

厚紙はいぜん作ったカルトン(数年前の個展に、イタリアの新聞紙や和紙にリトグラフを刷って、作りました)の残りがあったのでそれを使いました。

当時は、こんな感じで作っていたのでした。20個以上つくったかな。

さて、今回のは。

この、でっかいノミちゃん(A・ロバート・フック「微細物誌(ミクログラフィア)」1665年)のページをみてたら、もうこの出来上がりが脳内にありました。

表側は、ちょうど本の表紙、背表紙そのものがサイズ的にもぴったり(コロンナ「ポリフィルス狂恋夢」1499年)。

ちょうどA4サイズの紙がはさめます。実用的なのだ。

会場のグッズもいろんなもの(Tシャツとか傘とか風呂敷とか)があったし、なかにはデューラーの図を使ったA4ファイルもあったけど、A4見開きクリアファイルで、こういう本の表がわ、そして中の見開きそのものを使ったやつがあったら、ぜったい買ったのに!

とはいえ、久しぶりにカルトン作りして、細かいところは不具合あれど、自分で使うんだから全然問題なし。いいのが作れました。